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蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)

蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)

蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)

作家
山田詠美
出版社
新潮社
発売日
1997-02-28
ISBN
9784101036182
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朝井リョウの原点はさくらももこ作品! 宇垣美里アナが“上京を決めた1冊”とは?

 2019年3月23日、「本のフェスBOOK FES 2019」で、直木賞作家・朝井リョウ氏とTBSアナウンサー(当時)・宇垣美里氏による「平成の文学」対談イベントが行われた。平成生まれ、同世代である2人が、自身が影響を受けた本について語る、笑いの絶えない会となった。

■朝井リョウが影響を受けた本

朝井リョウ 【原点となる作品】 ・佐藤多佳子著 『一瞬の風になれ』 ・さくらももこ著『もものかんづめ』他 さくらももこ氏のエッセイ集

宇垣美里氏(以下、宇垣) 朝井さんは今までどんな作品を読んでこられたのでしょうか。

朝井リョウ氏(以下、朝井) こういう話題のときに必ず挙げるのが佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』です。この本は永遠に売れ続けていてほしいので、永遠に言い続けます。陸上部の高校生の3年間を描いた青春小説なんですが、純粋に、人生で一番「読み終わりたくない!」と思った本なんです。どんなに嫌なことがあっても本を開けばあの続きが読める、というか、命を引き伸ばしてくれるくらい夢中になった作品です。そう考えるとすごいですよね、本って。

宇垣 生きる意味になり…

2019/5/14

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蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

この2作品は互いに補完し合うような位置にある。そして、どちらもそのタイトルのネーミングが素晴らしい。文学作品はかくありたいと思うくらいに。もちろん、「雪沼とその周辺」のように、一切の奇を衒うことのないタイトルにも、それはそれとしての魅力はある。しかし、やはりここでの山田詠美のセンスには脱帽だ。2つの物語はいずれも少女を主人公に、早熟であるが故の異和を描く。そこからの脱却のあり方は違うものの、失われた少女時代の郷愁をも漂わせる。もはや子供ではないが、大人でもない、山田詠美による絶妙のジュブナイル小説。

2013/03/29

ろくせい

「蝶々の纏足」「風葬の教室」「こぎつねこん」が集録。いずれも女の子を主人公とし、彼女らの意識を一人称で描写。彼女らの自己形成の過程で、意識の中の他者の認知や位置付けに思い悩み、しかし愉しむ様子が描かれる。決して好まざる実存を、閉ざされた意識のなかで精一杯の利己を発揮しながら解し、しかし一方で感じる虚脱のやり場を探す表現を淀みつつ流していく。主人公に言わせた「人間には大人と子供という分け方がある」は、区別すべきだと信じる人間の未熟さを象徴させていたのか。所詮他者と理解し合えるなど虚構に過ぎないと。

2019/07/04

優希

少女から女へと移り行く思春期の感性が独特の雰囲気で描かれていました。いかにも女子特有の世界がある中で、主人公の少女たちはドライにその世界を見ているような感じがしました。豊かな感受性と冷静な語り口が、妖艶で官能的です。言葉にできない感覚を鋭い言葉で表現しているのが身体と心に刺さるようでした。

2015/11/02

ゆか

蝶々の纏足は、女性ならではのお話。片方が片方を引き立て役となり、離れたいのに離れられない。どちらも相手に依存状態。女子校育ちの私もこういうペアは多く見てきた分、すんなりと物語に入り込めた。子供とは言え、女性心理をついている。そして2話目の風葬の教室も子供とは思えないほど、女性の嫌らしさ満開の作品。山田詠美作品の中では今のところ一番好き。にしても、こんな年齢から女なんですね〜(^_^;)

2015/11/05

ななつ

何ものにも付属していない人間の芯。教室の行きどころのない嫌悪。その後は?痒さというのは妄想です。私は息をしていたいと思った。私は生きなければならない。

2015/11/03

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