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カゲロボ (新潮文庫)

カゲロボ (新潮文庫)

カゲロボ (新潮文庫)

作家
木皿泉
出版社
新潮社
発売日
2022-05-30
ISBN
9784101039619
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ジャンル

カゲロボ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★★☆23056【カゲロボ (木皿 泉さん)k】カゲロボってなに?ロボット?この小説はSF?などと頭がハテナ状態で読書開始。ちょっぴり未来要素入ってるけどテーマの基本は人ですね。そんなお話がたくさん詰まった短編集でした。短いだけに奥行きには限界があるでしょうけど、それぞれが微妙な繋がりでラップしてるところもあって思いのほか楽しめました。9作品どれも良かったんですけど個人的には『こえ』がいちばん好みだったかな。箱型の機械がジュース飲んだり、おしっこしたりっていう発想がなかなかいいですねぇ。プチオススメ!

2023/08/30

カブ

人間そっくりなロボット「カゲロボ」が監視してますよなんて、ちょっとSFチックな連作短編です。不思議な感じがしてなかなか物語に入り込めなかった。

2022/06/09

エドワード

AIが発達した近未来の日本。人間そっくりのロボット・カゲロボが社会の隅々で人々を監視している。不登校の生徒の代わりを務める箱。終末医療病院で人生最後の夢を見せるVRメガネ。ペット用ロボット・アンネコ。要らないものを開発するなよ~誰がそんなもので喜ぶか。最も心冷えるのが、離婚する夫婦が子供をどちらが引き取るかでもめて、もう一人アンドロイドを造る話だ。しかしロボットにも心はあるのだ。監視するカゲロボ、回収されるアンドロイドの心に触れた時、不思議と暖かい気持ちになる。手塚治虫、石ノ森章太郎に通じる哀愁を感じた。

2022/08/27

niisun

木皿泉さんは、初小説『昨夜のカレー、明日のパン』を読んで以来ですが、やはり、独特の、雰囲気、可笑しみを醸していますね。この作品は、人間そっくりのロボット“カゲロホ”が、学校や家族の中に紛れ込んで、常に何かを観察しているという話。SF忌憚ですが、星新一や筒井康隆のように世の中を批判的な眼差しで見つめる感じはなく、もっと人に寄り添っていて、優しい視座から描かれているように思います。人生の良い時も悪い時もどこかで誰かがみている。日本的に言えば“お天道様がみている”という感じでしょうか。面白く読ませて頂きました。

2022/10/28

Roko

いじめや虐待が一向に減らないから、人間そっくりなロボット「カゲロボ」を使って調べようとしていると、小学校で噂になっているんです。「もしかしたら、あの子はカゲロボかも?」「そういえば時々動きがぎこちないよね」なんて言われてしまう子がいたりして、そういうのだってホントはいじめじゃないの?って思うんだけど。 これからの時代、ロボットが生活の中に様々な形で入り込んできて、人間よりロボットの方が楽でいいという世の中になっていくのかなぁ?

2023/08/02

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