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生きとし生けるもの (新潮文庫 や 1-7)

生きとし生けるもの (新潮文庫 や 1-7)

生きとし生けるもの (新潮文庫 や 1-7)

作家
山本有三
出版社
新潮社
発売日
1955-01-01
ISBN
9784101060088
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生きとし生けるもの (新潮文庫 や 1-7) / 感想・レビュー

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著者の生き様を学ぶ庵さん

山本有三未完の小説。二つのオムニバス小説と思わせておいて、二つが融合したところで著者の「風邪」が長引き、新聞連載終了。しかし菊池寛の解説には「風邪」は世を欺く仮の姿である旨が書かれている。路傍の石の如く、軍の検閲に抗議する意志があったかは不明。ただし、軍が嫌がる、若者の左傾化の描写は確かに出てきた。このあたりの真相は山本有三記念館で確認しよう。

2017/02/04

壱萬弐仟縁

https://www.youtube.com/watch?v=PQc7ihAcoZo

2022/01/01

不二子

「生きとし生けるもの」という言葉は、古今集の序で紀貫之が「どんな生き物も歌を読む」と書いた部分から取った題名。山本有三は歌壇にも属し、参議院議員もしていたなど、大正、昭和の作家として多才な人物だったようだ。鉱夫が30メートル下に垂直掘った穴に残され、ダイナマイトの爆発後も生き残った様子は圧巻。炭鉱、銀行、貧困と裕福、恋愛、共産主義、多くの要素を物語に盛り込みんでおり面白く、数時間で読了してしまった。書き始めから、三分の一程の未完の作品で、とても惜しい。他の作品もぜひ読みたい。

2016/07/23

ムー

相変わらず純な物語で入っていけた。良かった。 ただ途中で寸断された感が非常にあり。これから 2人の青年はどうなっていくのか興味があるが。

2019/04/12

なめこ

なにも知らず読んだけど、こんなに登場人物の一人一人が生き生きとして魅力的な作品だとは。目の前のダイナマイトから導火線を引き抜いて生き残り、息子を「友だち」として独立させる周作、名言「男にひまをつぶさせるのが女の働きよ」「だって、男あっての女じゃありませんか」を発する謎めいた女、ゆき子、この二人が特に好き。解説によると元は戯曲作家なのか? 会話主体でテンポがよい。作者の構想では完結していたようだが、本当に、未完なのが惜しい。

2014/11/19

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