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あすなろ物語 (新潮文庫)

あすなろ物語 (新潮文庫)

あすなろ物語 (新潮文庫)

作家
井上靖
出版社
新潮社
発売日
1958-12-02
ISBN
9784101063058
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あすなろ物語 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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SJW

以前読んだのは中学3年生の冬休み。高校受験の直前に読書をしていたことに今更ながら唖然とする。物語は鮎太が少年期から壮年期までを6章に分けて、井上靖の自叙伝が綴られている。鮎太が小学生の時に大学生から教えられた「克己」に自分も気に入り、その後、自分が大学生ぐらいまで座右の銘としていたことを思い出した。話のテーマは明日は檜(ひのき)になろうとするが、永遠に檜になれない翌檜(あすなろう)。初めて読んだ時、自分を律し研鑽を積んでいく話と思ったが、徐々に鮎太が堕落していく姿にがっかりした覚えがある。自分もこのような

2018/01/24

yoshida

井上靖さんの自伝的な作品。明日は檜になろうと生きるあすなろ達の物語。主人公の梶鮎太の少年時代から壮年期までを、6人の女性達と時代背景を絡めて描く。ほんの少しの運命の綾により、変わったかも知れない人生。後ろ髪を引かれながら、一気に読了しました。鮎太の大学時代の憧憬。新聞社に勤務した鮎太の憧憬との訣別と、幻のような邂逅。幼き日に会った少女との運命の綾。終戦から復興にかけての時代背景と、しなやかな猫のようなオシゲと鮎太の儚い関係。誰しもが鮎太の成長を自身に置き換え、様々に想いを馳せる事だろう。読み続けたい名作。

2017/01/01

遥かなる想い

中学時代に読んだはずのこの本の内容を実はあまりよく覚えていない。「あすは檜になろう、あすは檜になろう」と思いつつ、でも結局檜になれない「あすなろ」が持つ哀しみのようなものが鮎太の人生と重なって私の思い出深い一冊になっている。

ケイ

こういう話とは全く知らなかった。檜になりたくて明日こそは檜になろうとするのになれないあすなろの木。その木に例えながら、鮎太の少年から青年期〜終戦後までが描かれる。各話において、鮎太以外の人達の気持ちが想像しにくかった。どうも作者の半生記的な小説であるようだから、そのためかもしれない。

2017/07/05

かみぶくろ

読みやすい。この「読みやすい」ってのは、確実に優れた作家の資質の一つだと思う。檜になりたくてもなれない、それでも檜をめざす翌檜(あすなろ)な人たちの物語だが、主人公の少年期から壮年期までの断片史をつないで、あすなろ的な切実さ・健気さが、人生の悲哀を浮かび上がらせていく。詩情という言葉を解し切れてない自分ではあるが、井上靖の紡ぐ物語や情景には、確かに詩情と呼ばれるものが漲っているのではないかと思う。

2017/12/10

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