読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

夏草冬濤 (下) (新潮文庫)

夏草冬濤 (下) (新潮文庫)

夏草冬濤 (下) (新潮文庫)

作家
井上靖
出版社
新潮社
発売日
1989-06-09
ISBN
9784101063348
amazonで購入する Kindle版を購入する

夏草冬濤 (下) (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

SJW

下巻は井上靖の沼津中学3年から4年までの時の自叙伝。自分が高校1年生の夏休みにこの「夏草冬濤」を読んで、友達を引き連れて伊豆湯ヶ島に行き、帰りに土肥を回って帰ったことを思い出した。なぜ土肥なのか思い出せなかったが下巻の最後に洪作たちが行く西伊豆への旅に憧れたものだった。中学とはいえ旧制中学なので自分より年上の登場人物が自由奔放でハチャメチャな言動に自分にはできない憧れがあったのだろう。あすなろ物語にはでて来ない沼津のエピソードがたくさんあり、面白おかしく読了した。

2018/06/07

のっち♬

「俺、もう勉強やめた」自由奔放な文学グループと仲間になった洪作の成績は更に落ち続け、寺に預けられる。このメンバーが実に個性的で、何をやりだすか判らない木部、傍若無人な藤尾の存在感が特に大きく、ユーモア溢れる筆致で描かれている。寺や友人の晩餐会でそれぞれ別の一面を覗かせるところも魅力。友達次第でここまで変貌する洪作の適応能力や大胆さも特筆点で、次々とやってのける型破りな言動には圧倒されるばかり。心配した伯母が彼を叱咤する場面や、柔和な優等生金枝が船の上で「洪作のいいところ」を的確に言葉にする場面も印象深い。

2020/12/26

まさみ

優等生として今まで生きてきた自分と 上級生と付き合うようになり親元で生活してない開放感から少しワルへの道へ入って行きながらも 成績が下がる事は気にかけている自分との葛藤…自分の行動一つで自分のレベルを落として行く事がわかっていながら、あえてその道へ足をいれてしまいたくなる16.17歳ぐらいの男の子の気持ちがたんたんと描かれていました。上級生と付き合う事で 洪作が新たに文学に興味を持ち始めた事が 彼の人生にとって大きな出会いに繋がったのだと思います。

2013/09/09

chiru

普通の男の子だけど、きっと心根の優しい子で、心に芯がある子なんだろうな。だから不良に感化されても安心して読める。色んな世界を知って、自分の目で取捨選択する主人公が、まだ少年だけど凛としてかっこいい。複雑な境遇、高齢者から大切なことを教わるところは「赤毛のアン」を連想しました。★4

2017/12/02

ピンクピンクピンク

一個上の魅力的な先輩達と付き合う様になり洪作の世界は広がって行く。様々な刺激を受け何色にも染まりながら成長という蕾を膨らます姿がなんとも瑞々しく気持が好いです。十六歳の心の柔らかさ、周りにナメられまいとする虚栄心、恥じらい苛立ち無鉄砲可能性、青春が見事に表現されています。きっと誰もが小説のどこかしらに自分と繋がる部分があって、懐かしくも眩く羨ましい気持ちにさせられるのではないでしょうか。感慨深い。

2020/10/22

感想・レビューをもっと見る