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不毛地帯(一) (新潮文庫)

不毛地帯(一) (新潮文庫)

不毛地帯(一) (新潮文庫)

作家
山崎豊子
出版社
新潮社
発売日
2009-03-17
ISBN
9784101104409
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ジャンル

不毛地帯(一) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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koba

★★★★☆

2015/05/06

優希

重厚な物語の幕開けです。満州でソ連に拘留され、シベリア送りになる壹岐。その様子がただただ苦しかったです。極寒の中、飢餓と強制労働させられる様子は残酷極まりないと思いました。11年という時間はあまりに大きく、その想像できない実態にただ呆然とするばかりです。しんどい描写が続きますが、読ませる圧倒的力は流石です。2巻以降も読みます。

2016/02/11

zero1

前に読んだ作品を登録。大本営参謀が終戦後、シベリアへ抑留。帰国して商社マンに。モデルは瀬島龍三。あさま山荘事件で赤軍と対決した佐々淳行氏は彼のことをソ連のスパイと見ていた。

びす男

大本営参謀として終戦を迎え、ソ連の抑留を生き延びた主人公・壱岐正。帰還後に彼が身を投じたのは、日本経済を支える「商社」という新たな戦場だった■「企業には潔い玉砕なんか許されんのや」。第二の人生と呼ぶには、いささか過酷。年下の社員に教えを請い、商社の水になじもうとする壱岐の姿が印象的だった■もっとも、山埼の小説がそこで終わるはずがない。政治・社会的な伏線が所々に張られているのを感じる■軍事戦争から商売、貿易の戦争へ――。戦後日本史そのものを、著者は真っ向から作品にしようとしている。その度量に感嘆するばかり。

2018/09/05

ユザキ部長

長い勾留も大局の流れの一部しかない。これからの展開がどうなるか楽しみ。

2020/07/22

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