不毛地帯(三) (新潮文庫)
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不毛地帯(三) (新潮文庫) / 感想・レビュー
koba
★★★☆☆
2015/05/16
優希
折り返し地点にきました。高度経済成長の商社マンの働きが凄く伝わってきますね。次期戦闘機商戦に勝利し、中東戦争をめぐる商機から利益を得たことで、社の経営方針を転換することを決意した壹岐。自動車産業へと乗り込み、米国巨大自動車企業と対峙していくことで、事業に対する思惑が見えてきます。利権や金をめぐる争いが生々しく薄ら寒さを感じました。欲によって社会が動く恐ろしさが際立っています。続きが気になります。
2016/02/11
reo
ここに登場してくる車のモデルはお若い方はご存知ないだろうから注釈を。千代田自動車とはいすゞ自動車。”115”は117クーペで、当時の若い車好きの連中には垂涎の的であった。特に1968年12月発売のモデルは、少量限定生産車であったことから、一般に「ハンドメイド117」と通称される。小規模生産体制のため、販売価格は当時としては非常に高価な172万円となり、月産台数も30 - 50台程度に限定された。こうした希少性は117クーペの名声をさらに引き上げることにつながったが、収益の改善までには至らなかった。
2017/05/03
TATA
主人公はニューヨーク支店長に。米国自動車メーカーの日本進出に関連しての社内での様々なやりとり。当時の世相も見えてきて、経済小説として読むのも一興。これまでのシベリア抑留、次期戦闘機商談、中東戦争という流れからすると少し盛り上がりに欠けてるかなという印象。なんか話が島耕作みたいになってきてる。
2020/09/12
HIRO1970
大学生の頃に読みました。
2005/01/01
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