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不毛地帯(五) (新潮文庫)

不毛地帯(五) (新潮文庫)

不毛地帯(五) (新潮文庫)

作家
山崎豊子
出版社
新潮社
発売日
2009-03-17
ISBN
9784101104447
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ジャンル

不毛地帯(五) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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koba

★★★★☆

2015/05/20

優希

遂に最終巻です。商社マンとしての全てに乗り出した壹岐。シベリアに始まった長い戦いがいよいよ終わりを見せてきます。油田開発を最後の仕事と決意したのはまさに大きな賭けでした。不毛地帯に信念を持ち続けた壹岐の姿にが圧倒的でした。白から赤へと不毛地帯を渡り歩いた道は孤独の道だったと思います。不毛との戦いの物語はドラマチックで面白かったです。重厚感ある大河ドラマでした。

2016/02/11

reo

壹岐と鮫島の立ち話。鮫島「うちも脳軟化症の会長、ポンコツ相談役のココヘヒクに弱ってるんですよ」壹岐「何だね、それは」鮫島「え、壹岐さん、ご存じない?コは交際費、もう一つのコは小遣い、冠婚葬祭などのサインのきかない金、へは社内の部屋、ヒは秘書、クは車の事ですよ。社長が会長や相談役に退くのを嫌がるのは、やはり”ココヘヒク”が欲しいからですよ」憤懣やるかたない声でいった。壹岐も大門も、落ち着くところに落ち着き一件落着!5000枚の大作、極寒のシベリアから始まり、シベリアのオーロラで手仕舞。誠に結構な作品でした。

2017/05/07

HIRO1970

大学生の頃に読みました。

2005/01/01

まつうら

(第四巻の続き)社内が油田発見でわき立つ横で、一身を賭して大門に社長退陣を迫る壹岐。その姿に神々しさすら感じるのが第五巻。壹岐のこの姿は、地位や権力に執着する里井の対極にあるのだろう。しかしその壹岐も、退社後にシベリアに向かうという心境の変化をみせる。イラン国王側との交渉のときは、あれほどモスクワに行くことを拒絶したのに、何があったのか? かつて11年も抑留されたシベリアは不毛の地だったが、商社もまた壹岐にとって不毛な地だったということだろうか。壹岐の生きざまに敬礼。

2024/04/05

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