大阪づくし 私の産声―山崎豊子自作を語る 人生編 (新潮文庫)
大阪づくし 私の産声―山崎豊子自作を語る 人生編 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ねね
第一章はまさに大阪ならではのエッセイ集。もはや失われた風習や、大阪の心根(懐の深さと同居する抜け目ない政治眼)が鋭く楽しく描かれている。第二章は小説の書き方。飽くなき探求心がひしひしと感じられる。「それは『小説』の書き方なのか?」と思う程、各方面に物凄い(ある意味えげつない)取材方法。松本清張との対談がおもしろかった。本格小説とは斯く在るべしと思わせられた。第三章は恩人達に纏わる心情など。老いの中で綴られた言葉が迫る。未読の山崎先生の本が読みたくなった。後半ほど迫力が増してくる
2014/06/10
BebeCherie
It was meaningful to read her thoughts behind her works. It's sad she already passed away and we can't read more of her works anymore.
2016/09/24
OMO
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×
2024/04/04
maisy
既読の作品への理解が深まりました。命尽きるまで、執筆し続けてほしいという編集者さんの言葉が、本当の事になったのですね。もっと書き続けてほしかった、素晴らしい作家です。
2015/06/07
フジエ
更衣などの船場の話、体験者のギラリとした一言などの取材の仕方、が印象に残り、改めて、著者の本を読んでみようと思ったのでした。
2012/06/29
感想・レビューをもっと見る