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山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇 (新潮文庫)

山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇 (新潮文庫)

山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇 (新潮文庫)

作家
山口瞳
嵐山光三郎
出版社
新潮社
発売日
2003-03-28
ISBN
9784101111322
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山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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こばまり

湯船の中で【再読】。時折グフグフと笑いが漏れる。これまで向田邦子氏について書かれたものをさまざま読んできたが、山口氏と久世光彦氏には敵わないと思う。

2015/10/09

ぐうぐう

31年間、1回も休むことなく週刊誌に連載された『男性自身』。その偉業は、むろん長さだけにあるのではなく、中身の充実さと、バラエティの豊かさにある。それを可能にしたのは、山口瞳がサラリーマンを経験していたことと無縁ではあるまい。一会社員として見た社会の疑問や不思議は、そのまま、一社会人である読者の共感へと繋がっていく。そして、その真っ当な思考と同じくらいに、独特な発想を持ち備えていることこそが、山口瞳という作家の何よりの強みなのだ。本当に、ハズレのないエッセイ集。

2010/10/27

マッピー

最近のエッセイは自分語りが多いけど、これは身辺雑記。 自分の日常を書いているけれど、自分語りではない。 この辺りの兼ね合いが、上手いなーと思う。 絵画、俳句、将棋、相撲観戦など趣味が多才。 国立市を愛している。 酒のみで、偏屈で、愛すべきじーさん山口瞳。 “戦争となると、不思議なことに、死ぬことは怖くなくなってくる。しかし、私が死んだら母が歎き悲しむだろうと思うと辛くなってくる。それは本当に辛い。「君死に給うことなかれ」と母親や愛人に言わせることが辛いのである。”

2016/11/16

クリフトン

「後楽園(略)で観戦していた巨人軍の私設応援団長と言われる人が(略)拍手させたり声援させたりする 私は(略)黙って坐っていた すると(略)「ほらそこの人」と叫んで私を指さす それ以上は言わなかったがなんとも感じが悪かった 廻りの人はすべて指揮に従う そのうちに私も応援に協力したほうが気が楽だし身の安全でもあるなと考えるようになる 俺はヒネクレ者なのかと考えるようになる(略)尻のあたりがモゾモゾしてきて球場を出てしまった 戦争を知らない子供たちに告ぐ これが戦時中の内地で暮す国民の心のありようだったのだ」 

2015/09/15

Ryoichi Ito

山口瞳は癖になる。あれほどいれこんでいた高橋義孝先生と疎遠になった理由は今ひとつはっきりしない。

2015/09/09

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