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尋ね人 (新潮文庫)

尋ね人 (新潮文庫)

尋ね人 (新潮文庫)

作家
谷村志穂
出版社
新潮社
発売日
2015-01-28
ISBN
9784101132587
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尋ね人 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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953-156-35 谷村志穂氏らしい淡々とした語り口のしなやかに生きる女達をモチーフにした一作。昔の恋の真相を追い求める母と過去の恋を振り切り新たな人生を模索しようともがく娘。どちらの気持ちもなかなかスッパリと思いきれるものではない。

2015/04/29

はる

末期ガンの母から、五十年前に突然姿を消した恋人を探してほしいと頼まれる女性。果たして見つけることができるのか・・・。病んでいく母親との関係が私自身に重なる部分が多くて読んでいて切ない。微妙な距離感がやけにリアルだった。主人公にいまいち好感がもてない(特に男の趣味)けれど、自分だって似たようなものかもしれない。そう、私だって母親のことはなにも分かっていないに違いない。

2015/04/27

りょうこ

『海猫』以来の谷村さん。海猫ほどの衝撃はなかったが、函館を舞台に突然いなくなった母親の昔の恋人を探しながら自分も何かを探す描写が綺麗。今年の夏は函館に行く予定なので、行く前に読み終える事が出来てよかった!

2015/04/25

June

末期癌の母の住む函館へ娘は戻る。弱っていく母に遠い恋の思い出を語られ、昔突然消えたその人に会いたいという想いに捜し当てたいと願う娘、二人の残り少ない日々が描かれている。母は死を目前に静かに過ごしながらも、内には熱いものを秘めている。友人の消息が分かり訪ねた仙台で去来する思い。父との結婚生活を幸せだったという一方で、ずっとひとりの男を忘れられなかった母。人の感情の複雑さと母に寄り添おうとする娘の気持ちにジンとした。函館の街に漂う郷愁と無数の暖かな灯びが、大切な思い出をいつまでも守ってくれる、そんな気がした。

2018/03/05

ココ

尽くした男に捨てられて、末期癌の母の待つ故郷の函館に帰ってくる李恵。中途半端になってしまった都会での仕事に未練を残し、故郷での職探しは、自尊心が邪魔して上手く行かない。でも、気まぐれに、捨てたはずの女に会いに来た男に、キッパリとした態度の李恵が爽快だ。そして娘に、昔の恋人をさがして欲しいという母。主人公は、母なのか娘なのか。時代を行きつ戻りつ、母と娘の恋心が、乾いた筆で交差する。函館という街が、とても良かった。

2019/12/31

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