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ながい坂 下 (新潮文庫)

ながい坂 下 (新潮文庫)

ながい坂 下 (新潮文庫)

作家
山本周五郎
出版社
新潮社
発売日
2018-11-28
ISBN
9784101134833
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ながい坂 下 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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AICHAN

図書館本。下巻だから“坂”が下りになるわけではなかろうと覚悟してページを開いたら初っ端から話が大きく動き出し、あれよあれよという間にでんぐり返り、さらに話は上巻の遅いスピード感とは違って早い展開でぐいぐいと進む。かと思ったら中盤からまたスピードが落ち、“ながい坂”の登りに戻った。最後はまたスピードが増したものの、主人公の慎重さにはじれったい思いをした。人の一生はいくら努力してもうまく行かないことが多いと思わせてくれる作品だった。『樅の木は残った』を凌ぐ大作。

2022/02/10

kawa

下巻に入って一気のステージ・チェンジ。えっ?えっ?と思いながら、いつの間にか手練の技に踊らされ見事な大団円へ。堪能、ふぅ~。重い荷物を追って長い道を行く主人公・主水正(もんどのしょう)、「私の自叙伝として書くのだ」(解説)の山周先生の意気が乗り移った成るほどと思える佳作。次は後期長編3部作の最期「虚空遍歴」だ。

2020/05/29

きょちょ

辛口だよ~ん。 彼の作品で良いなと思うものは、何かしら感動するところがあるのだが、この作品は全くなかった。 得意の「人はどう生きるか」も、やや押しつけがましい。 主人公に魅力が感じられない。 何故なら、志がありながら時に女々しくなるのは人間当たり前だが、その描写の仕方が共感できないし、情があるようで実はそれはかなり自己中心的な情で(それが普通ではあるのだが)、特に親や弟に対する心情、それでいて作品上敵対者となった兵部は助けるところ。 さらに、女性の描写(特にシモの話)は今までの周五郎らしくない。 ✖

2019/12/15

shohji

主水正(小三郎)は敵対勢力から逃れるため町人の暮らしをする。その時期には「生きることに意味などないのではないか」と繰り返し虚無感に襲われる。矛盾しているようだが乗り越えるには命をかけるほど何かに傾倒する必要があるのだ。これは著者自身が小説を書く途上で感じた虚無感なのだろう。この闘いは本当に「ながい坂」だった。相手が裸足であるなら自分も履物を脱ぐ愛情を見せる一方で、情に溺れない冷徹さも持つ主水正。結末は失敗バージョンも面白いだろうと思っていたのだが、伊達騒動の覆せない結末にリベンジしたかのような最後である→

2022/03/09

toshi

徒歩組の平侍の家に生まれた阿部小三郎(のちに三浦主水正)の物語。 複雑な人間関係は最初に主要登場人物一覧があるし、用語の注解も有って分かり易くて良い。 ただ、注解は要らないだろうという用語まで解説されているのはちょっと余計。 向上心旺盛で文武両道の小三郎の少年時代は、考え方が生意気すぎて共感できないが、何故か殿様に気に入られて役人に登用される。 それからの行動はすごい。ただ凄すぎて、現実感が乏しいところもある。 しかし、それは物語が進むにつれて気にならなくなっていく。 (→続く)

2018/12/31

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