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赤ひげ診療譚 (新潮文庫)

赤ひげ診療譚 (新潮文庫)

赤ひげ診療譚 (新潮文庫)

作家
山本周五郎
出版社
新潮社
発売日
2019-01-27
ISBN
9784101134857
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赤ひげ診療譚 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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NAO

【2021年色に繋がる本読書会】貧しい人々のために、休む間もなく診療を続ける赤ひげこと新出去。貧しい人々からは金を取ろうとせず薬を惜しまない新出は、個人的に診療している裕福な商人や武士からは高額な診療代を取り、ときには、自分が知る秘密をネタにゆすったりもする。ただ善良なだけでは貧しい人々を救えない。金がないことには何一つできない。八つの話は、どれもが社会の縮図だ。貧しい人々の負の連鎖、権力者の傲慢な行為。この話は、江戸を舞台としていながら、現代社会の姿そのものでもある。

2021/05/18

白のヒメ

山本周五郎さんの本は初めて。しかし、文中の言葉「人間ほど尊く美しく、清らかで頼もしいものはない。だがまた人間ほど卑しく汚らわしく、愚鈍で邪悪で貪欲でいやらしいものはない」に雷に打たれたように共感する。私の思いを正確に表してくれていたから。「罪を知らないものだけが人を裁く。罪を知った者は決して人を裁かない」これもそう。そして「理解されるよりも、理解することを私が望みますように」マザーテレサが残した言葉の通りの人物が「赤ひげ」だ。ここまで感嘆したのは久しぶり。山本周五郎さんを追ってみようと思う。読メに感謝。

2020/07/18

ほりん

保本登は、幕府の御番医になるつもりで長崎へ遊学したが、江戸へ戻ってみると、待っていたのは小石川養生所の見習医の任であった。期待が外れ、遊学中に婚約者に裏切られた傷も抱え、欝々とした日々を送る登だったが、医長の赤髯・新出去定の生きざまに触れ、世の中や生き方にに対して目を開かれていく。赤髯は、病気の大半は、無知と貧困から引き起こされると言う。一人で立ち向かうにはあまりに大きな問題だが、命を救うためにひたすらに歩き続ける。社会の不条理と人間の心の闇、人間の美しさやたくましさを鮮やかに描き出している。

2021/01/21

kawa

映像で名作イメージが先行していた原作にチャレンジ。連作形式的短篇集で、すべて名作かというと正直?もあるけれど、「鶯ばか」は「どん底の世界にうごめく人間の群像を描(く)」(中田耕治・解説)という著者の意図ズバリ。切なくも秀逸な物語、正に「絶品」だと思う。

2020/04/02

いの

登の成長していく姿が爽快でした。赤ひげ先生は勿論診療で出会った多くの人たちとの出会いも登の成長に加担することになります。人が人を成長させるのですね。根拠がありそれを実行していく赤ひげ先生も格好よくて人間を診る仕事はこうじゃなきゃ!などと興奮してしまいました。反省をおこない日日の中に向学心を持つ登です。試練を乗り越えどんな医師となるのか目にみえるようで嬉しい気分となりました。また、こだわりや考えを口にするあたり赤ひげ先生も幾度と悩み葛藤してきたのだと思います。

2020/01/04

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