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楢山節考 (新潮文庫)

楢山節考 (新潮文庫)

楢山節考 (新潮文庫)

作家
深沢七郎
出版社
新潮社
発売日
1964-08-03
ISBN
9784101136011
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楢山節考 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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NAO

再読。深い愛と哀しみあふれた作品。作者深沢七郎は、別の作品の中で、「おりんにはキリストと釈迦の両方がはいっている」といっているが、愛する家族のために自分を犠牲にすることに無常の喜びを感じているおりんの姿はどこまでも清く美しい。その対照として描かれたもう一人の老人と倅の姿はあまりにも俗物的で卑しいが、それもまた、ありのままの人間の姿として重い。

2018/12/08

thayami

自他の思いと距離感。自己探求を通して、周囲が時に風景ともなる客観性。客観性故の移り変わり。意図的、自然な周囲の思いとの交錯。共通項は相手への思い。時に遠慮?迷惑をかけたくない?いいじゃん、かければ!表題作の再読が目的だったが、印象深いのが『月のアペニン山』。静江とアペニン山脈の最後の件は、心の裏側の探り合うかのようでぞくっとする。一方、異質なのが『東京のプリンスたち』。人間の欲を踏まえた理想の生き方の探求。色褪せないのは、人の持つ本能が不変な証拠かもしれない。姓名の使い分けの意図や如何に・・・。(汗)

2015/12/30

パフちゃん@かのん変更

1956年発表された小説。姥捨て伝説が元になっている。山奥の部落では口減らしのために、70歳になったら背板に乗せて楢山に捨てられる。他にも赤ん坊を間引きしたり、食べ物を盗んだ者は家族中が酷い制裁を受ける。主人公のおりんは69歳のしっかりしたばあさん。口減らしの為、楢山に行くことを自ら望みそのための振る舞い酒や必要なものをきちんと揃えている。息子の辰平は優しくて母を捨てるのは忍びない。人権など無いに等しい。弱肉強食の自然な姿なのかもしれない。

2015/01/12

えむ女

「月のアペニン山」「楢山節考」のみ読了。食料を減らさぬために老人が姥捨山にいかなければならない貧しさと風習。父を谷に落とす息子。きれいごとではない掟と厳しさで、こうやって細々と生きて子孫が続いてきたのか。今の暮らしが当たり前なのか、贅沢なのかわからなくなってくる。

2016/08/01

i-miya

2010.08.27 (解説・日沼倫太郎) 第1回中央公論新人賞(1956.11号掲載)「面白ずくや娯楽としては読まない、人生永遠の書として心読した」(正宗白鳥)棄老伝説-民間伝承。おりん。自ら石で前歯を折る。「奇妙に生々しい語り手」(大岡昇平)あらゆる素材が物として扱われる。正宗氏ほど文壇と交際のなかった人も少ない。深沢との交際。◎『月のアペニン山』。午後1時までにそこへ行かなければならないのであった。まだ10時、このアパート。下駄箱の靴に女の髪の毛。靜江は泣いていた。

2010/08/28

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