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寺泊・わが風車 (新潮文庫)

寺泊・わが風車 (新潮文庫)

寺泊・わが風車 (新潮文庫)

作家
水上勉
出版社
新潮社
発売日
1984-02-01
ISBN
9784101141176
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ジャンル

寺泊・わが風車 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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そうたそ

★★☆☆☆ 私小説風の短編が収められる。さすがの文章力というか、ただただ読まされるばかりだったという印象。「雁の寺」等と比べると、ストーリー性は乏しいものの、他の著作と同様、ぐっとひきつけられるものがある。女性関係が奔放であるなど、割と波乱万丈な人生だとは思うが、著者が書くと嫌味でなくなってしまう。

2023/01/13

モリータ

新潟方面に旅行するので予習のため「寺泊」だけ読もうと思ったが、あまりにも味気ないので、以前作った年表にあった「太市」「棗」「リヤカーを曳いて」「雪みち」「ながるる水の」を読む。短篇だが、それぞれに人の命や暮らしの寂しさが描かれていて良いのと、何より水上勉の私小説らしい私小説を初めて読んでみて、やはりその具体的風物への眼差しと自分の人生への放り出したような姿勢が面白く思えた。残りの作品もいずれ読むでしょう。

2017/08/13

新地学@児童書病発動中

直木賞作家水上勉の短編集。自伝的な内容。水上氏が出会った人々のことが陰影深く描かれている。貧しくて医者にも行けない昭和初期の生活。それでもどこか懐かしい感じがするのは、今よりも人間関係が濃密で、背景に描かれている自然がそれほど破壊されていないからだろうか。

2011/11/05

アメヲトコ

「私」が出会った印象深い人々をめぐる短編小説集。終戦の日のできごとを語る「リヤカーを曳いて」がよい。 「「日本のいちばん長い日」とか「歴史的な日」とかいうのは、観念というものであって、人は「歴史的な日」などを生きるものではない。人は、いつも怨憎愛楽の人事の日々の、具体を生きる。」

2017/04/05

miya

この人の作品はいつも好きと言えるか迷う。多分、好きではない。明るく面白おかしいってものじゃないし女性を形容するリアルな描写には腹立たしく感じるくらい。この人の書くものには登場したくないし家族が怒るのももっともだと思う。本人が描いてるようにしみったれていて薄情(いや、情はあるんだろうけど器用に段取り出来ない感じ)でふわふわして一人自由人な風に描かれている通りならイライラするなぁ(笑)そのくせよくモテる? のも気に食わない。それでも時々手に取ってしまう独特の世界がある。

2009/09/17

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