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診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界 (新潮文庫 お 64-1)

診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界 (新潮文庫 お 64-1)

診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界 (新潮文庫 お 64-1)

作家
大平健
出版社
新潮社
発売日
2004-08-01
ISBN
9784101160818
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診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界 (新潮文庫 お 64-1) / 感想・レビュー

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パフちゃん@かのん変更

箱庭療法なら聞いたことがありますが、物語療法とは初耳です。著者によるとかなり効果があるようですが、使い方は難しそうですね。下手に使えば「馬鹿にしてるのか」と思われるかもしれません。著者は患者の心をつかむのが上手く、信頼関係が築けるからこの療法の効果があるのだと思います。被害妄想を警察に訴えようとする患者に「警察に訴え出るのはやめなさい。気違い扱いされるだけだから」と説得し、生活を妨害されても冷静さを失わないでいられるようにと処方する安定剤を喜んで服用してくれる。とは、相手の心を汲み取る天才だと思います。

2014/11/13

はつばあば

今のところ精神科医さんと仲良くなっていないが、童話を例えて症状を緩和して、次へのステップに導いてくれるならお世話になってもいいな。それより今の子は、もう読まなくなったかもしれない桃太郎や鶴の恩返し、一寸法師などしっかり読むよう、孫には絵本、娘にはこの本を送ろう。まだまだず~っと先の話と思うだろうが・・。子供の成長は早いし、いまのイジメなんかで悩ませたくないもの。精神科と言えばえっ?!と思うだろうが、風邪をひいたのが心なだけ。心の風邪も注射や大量の薬じゃなく童話で癒してもらえるのがいい。

2016/08/30

臨床心理士 いるかくん

著者は精神科医。面接に童話や昔話を使う。それによって患者自身の「物語」を自ら発見させていく。読み物としても大変面白い。

2015/03/13

かさお

インパクトのある絵柄に惹かれて。筆者は精神科医。診察時、何が原因なのか患者本人にも分からない事が多いらしい。探りながら話をするときに、「例えば…」と誰もが知る童話を引き合いに出すという。登校拒否の高校生には【ねむりひめ】頑張りすぎる妻には【つるの恩返し】転職を繰り返す人には【ぐるんぱの幼稚園】童話の内容を辿りながらQ&Aを繰り返す事で、時が経ってからも、患者は辿り方を思い出しやすいからだそうだ。まぁ確かに童話や民話には色んな示唆が含まれてるもんね。

2021/08/12

くまクマ

精神疾患のある方、認知症の方、そうではない普通の方々、それぞれに自分の物語があるんですね。その物語から相手の世界を理解することが大事であると。精神科医の患者とのコミュニケーションの取り方が大変勉強なりました。それにしても、自分はあまりにも童話や昔話を忘れすぎているようです。赤ずきん、ももたろう、三びきのこぶた、つる女房などなど、あまり覚えていない〜⁈

2018/05/27

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