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筒井順慶 (新潮文庫 つ 4-29)

筒井順慶 (新潮文庫 つ 4-29)

筒井順慶 (新潮文庫 つ 4-29)

作家
筒井康隆
出版社
新潮社
発売日
1993-06-01
ISBN
9784101171296
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筒井順慶 (新潮文庫 つ 4-29) / 感想・レビュー

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Shoji

奇想天外と言いますか、はちゃめちゃと言いますか、何とも表現の難しい面白さ。しかし、その面白さはレトロな面白さ。ん?、どうもストーリーが支離滅裂だなと思いつつ読み進めてみると、なんてことはないタイムトラベルしてたり、ラリってたり。ブラックユーモア溢れる一冊でした。

2017/03/28

kinkin

戦国時代、明智光秀と信長の家来だった羽柴秀吉が山崎で対陣したとき両軍からの求めに応じずどちらにも加勢せず双方の陣地を見下ろす洞ヶ峠の上で日和見を決めた筒井順慶。筒井康隆氏が自分のルーツが筒井順慶にあたることを知りある日彼をテーマにした歴史小説を書くことになり・・・・小説と現実の間に著者自ら間に立つという発表当時は斬新な発想だったのだろう。「あらえっさっさ」で驚くのは現在の芸能界やマスコミがまさにそのまま。40年前以上すでに予言していたのだ。筒井康隆氏鋭い!

2016/12/11

saga

【再読・古書】初読はこのカバーではなく、騎馬武者が槍のようなモノを持った図案。そして、記憶の中の「筒井順慶」の書き出しと現実のそれは全く違っていた。どうやら、カバー裏のあらすじ(ウラスジというらしい)を本文と勘違いしていたのだ。時代小説、特に実在の人物伝と言えども、行間を埋めるのは著者の取材力と想像力だ。SF作家の鬼才である筒井氏は普通に物してしまうのだろうが、そうは問屋が卸さない。現実の編集者やら筒井順慶の子孫とのからみから、最後はやはりSF的なエンディングへ。なぜか爽やかな読後感が得られた。

2019/09/25

たか

筒井康隆の初期短編集。筒井康隆の作品は、メディアや文壇を痛烈に批判した作品が多いが、その中にパロディや筒井流のユーモアが隠されている。昔は好んでよく読んでいたのだが。D評価

2017/12/03

アーちゃん

図書館本。1968~1969年頃の筒井さんの中・短編集。若かりし頃の作者、SFというよりハードなスラップスティックコメディ炸裂です。苗字が同じだから歴史小説の作品を書くというのも凄ければ、イベントがエスカレートしていく芸能プロやマスコミ、当時全盛期だった学生運動をお祭りにしてしまうパワー。今ここまで破壊的な文章を書くことのできる作家っているのでしょうか。やっぱり筒井先生は「おれ」ですね。

2016/07/10

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