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闇の峠 (新潮文庫)

闇の峠 (新潮文庫)

闇の峠 (新潮文庫)

作家
諸田玲子
出版社
新潮社
発売日
2018-09-28
ISBN
9784101194363
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ジャンル

闇の峠 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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keiトモニ

佐渡へ佐渡へと草木もなびくヨ、アリャサっと…、大変お疲れのでるロードノベルかい。ンで佐渡奉行は二人いて一年毎に佐渡勤番を務め、一人の奉行が到着すれば前勤番は仕事の引継ぎをして江戸に帰るらしい。それにしても主人公せつさんは父が萩家源左衛門で佐渡奉行に就任し、許嫁が荻原源八郎でこれまた佐渡奉行。この萩と荻が佐渡島で交代引継ぎを行うってややこしい。柚月裕子氏解説“実父で荻原源八郎と相役で佐渡奉行を務める萩家源左衛門(荻と萩で紛らわしいが)”と括弧書き。誰しも同じ思いなのだ。ましてや名も政と源じゃなく源と源とは。

2020/05/11

真理そら

『月華の銀橋(高任和夫)』は荻原重秀の経済政策中心の物語だった。この作品は重秀死後20余年、息子の源八郎は佐渡奉行に就任した。元・重秀の部下だった佐渡奉行・萩原源左衛門の娘・せつ(元・源八郎の許嫁)が物語の中心になっている。「兼山秘策」に書かれている重秀の最期が、せつ自身の遠い記憶と重なるため(重秀を殺したのは自分の父かもしれない)と思い始め、あれこれ調べ始める。美しいヒロインが不安と恐怖に駆られて探偵役をするサスペンス。江戸から佐渡への旅の様子も楽しく読めて、『氷葬(諸田玲子)』を思い出した。

2018/09/29

ボブ

犯人がちょっと、それ以外はロードノベル、時代ミステリとしてかなり面白いと思う。満足しました。

2019/11/24

まる

相当に奇想天外な話だったが面白かった。奉行が女性にあのような真実追求と危険な旅をさせるとはとても思えないが、そこに❔を感じてしまうと全てがつまらなくなるのでそこはあえて追及しない。道筋の調べはしっかりしてあるようで、坂道の険しさとか、昇りきって開ける景色、道幅のこと等、共に旅をしているかのようでもあった。それにしても作家とは歴史の小さな穴から想像を膨らませよくもこんな話を仕立てあげると改めて感心させられた。

2019/10/23

熱東風(あちこち)

中々面白かった。作者同様、私も数年前に村井淳志氏『勘定奉行荻原重秀の生涯』を読んで荻原重秀に興味があったので購読。/ただ、荻原重秀という人物に興味がなければ、本書を読むのは少し辛いかもしれない。加えて登場人物の相関関係などの複雑さが拍車をかける。私個人も多少混乱気味だったが、今までにあまり読んだことのないタイプの小説だったので楽しめた。/今なお荻原重秀の悪名が雪がれるまでには至っていないようだが、元文の改鋳にてその政策の正しさが認められたことを以て瞑すべきかもしれない。

2020/09/02

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