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私の暮らしかた (新潮文庫)

私の暮らしかた (新潮文庫)

私の暮らしかた (新潮文庫)

作家
大貫妙子
出版社
新潮社
発売日
2016-05-28
ISBN
9784101204819
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ジャンル

私の暮らしかた (新潮文庫) / 感想・レビュー

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kayak-gohan

葉山での猫との暮らし、札幌での一人住まい、田植えにいそしむ日々、素敵なパリの友人、そして家族。さまざまなことが飾らない語り口で丁寧に語られる。人との出逢いを大切にし、自然を愛し、目には見えない神仏の存在への畏敬が彼女の暮らしの中心にしっかり据えられているようだ。柔和だが決してブレない芯の強い生き方が、スッと自分の中に入ってきた。自分のブログもこんな風に書いてみたいと思わせた一冊。なお、彼女のお父上の名前が自分と同じ名前であることを本書で初めて知ったことを付記しておきたい。

2016/09/27

ばんだねいっぺい

 元シュガー・ベイブ。自分にとっては「メトロポリタン美術館」の大貫妙子のエッセイ。文章もその音楽に似るのだろうか。サラサラと水が流れるような感覚の中に音符が跳ねているよう。いなくなってしまった猫のはなし。庭の落ち葉の下を掘り進むもぐら。玄関先の暗がりに息をひそめるイモリ。ぎんちゃんの姿を見てみたかった。

2019/04/16

阿部義彦

大貫妙子さんが、雑誌「考える人」に、連載したエッセイ集の文庫化。私の音楽的素養をつくってくれたかけがえのない音楽家です。自分の考えをしっかりと持った方です、他人の世話になるのが嫌とはっきりとおっしゃっていますね。もう60ですか?母と父を相次いで亡くしたお話、父の特攻の話、庭先の猫の話などどれも読み応えがありかつ考えさせられました。これからは自由にぺースに縛られないで活動していく旨、どうかお身体を大切に良い音楽をこれからもよろしくです。

2016/06/22

書の旅人

伊那に移って1年が過ぎ、転籍を済ませ、オンボロ車のナンバーも変わり、問題も解決(一応だけど)し、漸く明日に向かって歩き出した今、大貫さんの本に出会えた縁に感謝。現在、過去、未来と頷き、考え、見直しと、アドバイスをたくさん頂いた。あ~、早く帰りたいッ!帰って定住のための活動をしたいッ!……と思っていたら、運行予定せいで、延期…。ぐぬぬ…。

2016/06/10

きょ

大貫妙子さんの文章は味があると、昔から思っていた。著書「ライオンは寝ている」は、妙子さんを知らない私の父も感心していた。歌も好きで、著書は3冊持っている。町内会の仕事に参加する普通の人の感じ、ステキ。様々な経験からの言葉や暮らし方は私の目標だ。自分の感覚に沿って、良い感じに折り合いをつけることを学ばされる。私にも迫る自分と親の老いも、妙子さんは、こんなこと感じてたんだな、と読み返して力をもらえそうだ。歳を重ねても自分の周りの世界を広げて楽しむこと、苦労も喜びとすることの大切さと勇気を頂いたように思う。

2016/05/30

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