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ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)

ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)

ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3)

作家
早見和真
出版社
新潮社
発売日
2022-11-28
ISBN
9784101206936
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ザ・ロイヤルファミリー (新潮文庫 は 68-3) / 感想・レビュー

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ふじさん

第33回山本周五郎賞受賞作。馬主・山王耕造一家の波瀾に満ちた20年間を描いた長編。馬券も買わないし、競馬場に縁がいない自分には縁のない物語だと思って読み始めたが、ローヤルホープとローヤルファミリーという馬の大ファンになっていた。これは、競馬小説であると同時に家族・父子の小説でもある。ふとした縁で人材派遣会社のワンマン社長・山王耕造の秘書となった栗須栄治の目線で語られる物語は、驚きの連続だ。競馬のシーンは迫力満点だし、読んでいるとなぜか泣けてくる。作家の登場人物への強い思いが、そうさせるのかもしれない。

2023/09/05

かぷち

競馬小説といえばディック・フランシスが有名で、宮本輝の優駿に島田明宏辺りが頭に浮かぶが、令和の時代にお勧めしたいのが馳星周の黄金旅程と本作ザ・ロイヤルファミリーです。早見和真は店長がバカすぎて、イノセントデイズに続き3作目、どれも作風が違いすぎて捉えどころのない作家さんという印象(良い意味で)。20年に渡る家族の、そして延々と繋がるサラブレッドの血のドラマを堪能できる山本周五郎賞受賞作です。もっと沢山の人に手に取って欲しい本。

2023/03/25

オーウェン

税理士のクリスが山王社長の秘書へと転職。だがこのワンマン社長は競馬に対する情熱で溢れており、次第にクリスもその魅力に傾いていく。競馬ドラマではあるが、それに関わるオーナーや騎手に調教師などの人間側が主。馬の勝利を願うのだが、それが三冠馬だったり日本の競走馬が勝てない凱旋門賞へと夢見るのは当然のステップ。 つまるところロマンというやつを競馬で描いたら、こういう形になるのだろうという例。 タイトルに冠した馬が出てくるのだが、さすがに強すぎる気もするけど、現実こういう馬がいるから感動を与えてもくれるのだろう。

2024/03/09

ぼっちゃん

【第33回山本周五郎賞受賞作】2022年の私のベスト本だったので文庫で再読。競走馬も血が重要視されるが、馬主家族の父と子の継承の物語。再読でもワクワクして読めて、最後競争成績だけで終わる終わり方も良かった。

2022/12/04

セシルの夕陽

解説:今野敏氏⭐️先生、ネタバレしてます💦 読了後に読んで正解😅 皇族の話ではなく、競馬界の物語は、栗須栄治の丁寧な語り口で綴られる。ひょんなことから、豪快な馬主の山王耕造のマネージャーとなるクリス。馬を見る目がないので『人』を見て決める山王。その『王』の字にちなんで、持ち馬達に『ロイヤル』の名をつけている。競馬をよく知らなくても、とても楽しめた。高揚と興奮でレース展開には、文字を追う目が馬と一緒に走ってしまった🐎 競走馬の末路…でも競馬が無くなればサラブレッドも絶滅、も印象的だ。テーマは【継承】

2024/02/21

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