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月の炎 (新潮文庫)

月の炎 (新潮文庫)

月の炎 (新潮文庫)

作家
板倉俊之
出版社
新潮社
発売日
2021-04-26
ISBN
9784101212425
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ジャンル

月の炎 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

この小説を読み終わってどう感想を書こうか悩んだ結果、内容には一切触れないでおこうと決める。お笑い芸人・インパルスの板倉ではなく、作家・板倉俊之としての文才を見せつけてくれた。『トリガー』『蟻地獄』とはまったく違った構成で描かれていく物語。最後の真相が明らかになる場面では驚きと期待を持たせ、読後はしばらく他のことが手につかないくらいに強い余韻を残してくれた。中江有里さんの解説もとても良かった。大人にも子供達にも是非手に取って読んでもらいたい小説。そして最後にもう一言、僕は弦太の事が大好きだ。

2023/06/02

★Masako★

★★★★☆ 板倉さん初読み♪殉職した消防士の父をもつ小学5年生の弦太。授業で皆既日食を見た夜に同級生の家が、翌日には学校のウサギ小屋が放火にあう。同一犯人の仕業なのか?弦太は友達3人と犯人捜しをすることに。小学生らしい行動が丁寧に書かれているので青春&冒険小説かと思いきや、後半は二転三転する驚きの展開!伏線らしきものはあちこちにあったが、それがあのような真相に結びつくとは!父の教えを守る正義感の強い弦太。皆既日食のように太陽を隠すことが出来る月に込められた弦太の思いが、強く伝わってきた。【月祭り本2冊目】

2022/10/02

オーウェン

インパルスの板倉が本を書いているのを初めて知ったが、中身がまともに青春ミステリとして成り立っていることに驚いた。弦太はクラスメイトの涼介と隼の3人で、町で起きた連続放火事件の犯人を突き止めようとする。 3人がある人物に狙いをつけて尾行する辺りは冒険している気分になれるし、そのあとの犯人を巡るミステリの展開も二転三転する。 冒頭の弦太の父親が亡くなるということが動機づけとして成り立っており、嘘をついていいという件もしっかりと伏線になっている。 ラストのちょっぴりほろ苦い描写も、とても好感が持てる仕上がり。

2022/02/23

hnzwd

主人公は消火活動中の事故によって消防官である父親が亡くなってしまった小学5年生の男の子。その頃、町では連続放火事件が発生し、、友達を誘って3人+1人で犯人捜しをすることに。中盤以降、物語の見え方がくるくる変わっていくのと、、テーマとなるモチーフの据え方が上手かった。ジュブナイルとしての完成度が本当に高い。子供が面白い、と思う子供向け小説って、大人が読んでも面白いんだよね。。

2022/05/29

mayu

インパルスの板倉が小説を書いているのを知って、どんな作品なんだろうと読んでみた。主人公は消防士の父を亡くした小学5年生の弦太。少年青春小説と思いきや…。小学生の日常と冒険の日々に最初は中々動かない展開と伏線なのかなぁと思う所がチラホラあってもどかしく思っていたが、だんだんと気になる展開へ。ただ弦太のとても強い正義感に、この先大人になってもこの信念を持ち続けていくならどうなってしまうのだろうと、計画的に仲間を巻き込み、自分が信じた事への捨身の行動に少し怖くなってしまった。

2022/08/22

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