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不発弾 (新潮文庫)

不発弾 (新潮文庫)

不発弾 (新潮文庫)

作家
相場英雄
出版社
新潮社
発売日
2018-05-29
ISBN
9784101214719
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「不発弾 (新潮文庫)」のおすすめレビュー

椎名桔平が、日本経済の裏側で暗躍するダークヒーローを熱演! 連続ドラマW『不発弾』見どころは?

 6月10日より、WOWOWにて椎名桔平主演『連続ドラマW 不発弾 ~ブラックマネーを操る男~』がスタートする。第1話は、大手電機メーカー・三田電機産業の記者会見から始まる。1500億円もの不適切会計が露呈した一大金融スキャンダル。その背後には、謎の金融コンサルタント・古賀遼(椎名桔平)がいた。彼は一体何者なのか? どのような道を歩み、日本経済の裏側で暗躍するに至ったのか? 彼の半生とバブル直前から現在までの激動の日本経済がより糸のように絡み合い、40年もの長い歳月にわたるヒューマンサスペンスドラマとして濃密に描き出される。

 このドラマの魅力の第一は、古賀の人物像だろう。古賀は、非情な手段で金融取引を操ってきた。多くの人間が古賀によってバブルに踊らされ、ときにすべてを、命すら失う。しかし一方で、彼の中には人を惹きつける不思議な優しさがある。古賀は決して心の内を語らない。悄然と日本経済を見つめる古賀の有り様は、現代のダークヒーローといえる。古賀の魅力を椎名さんはこう語る。

「彼の一番の魅力は、どんなときもピュアな部分を持ち続けているところ…

2018/6/9

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不発弾 (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

じいじ@只今、リハビリ中

馬鹿なマスコミとその情報を鵜呑みするだけの愚かな世間—、こんな挑発で幕が開く、経済界の裏側を鋭くえぐった経済サスペンス劇。とてもリアルで面白い。大手企業の粉飾決算の隠ぺいを裏で操る男と、企業専門の背任横領・贈収賄などの企業犯罪を暴く警視庁捜査二課のエリート刑事との対峙、知能戦が手に汗を握ります。苦言を一言。ストーリーはとても面白いので、533頁のうち株式投資など経済専門用語まみれの難解な解説部分を整理して、人物中心にまとめてもらえたら、もっとすっきりと読みやすく分かりやすい物語になると思いました。

2020/01/12

アッシュ姉

大手電機メーカーが発表した巨額の不適切会計。捜査二課三知の小堀は粉飾決算を疑い、裏で記者会見まで演出した金融コンサルタントの古賀を追っていく。古賀と小堀の二人の目線で時代を前後しながら進んでいくが、椎名桔平さんが演じた古賀に肩入れしながら読んだ。プロローグの語りと本編の人柄がなかなか繋がらなかったが、最後のエピローグで結ばれて思わず嘆息。真相や結末はさもありなんでノンフィクションのようだったが、あの人の変わり身だけは腑に落ちなかった。ともあれ読み応えがあり面白かった。

2020/07/02

レアル

バブル期、不良債権と時代的に懐かしい経済小説ってところかな。金融・経済の知識がなくても十分楽しめる&読み手に優しい描写も嬉しい。とあれこれいろいろ書いたが、素直に面白かった!というのが一番の感想。

2018/11/10

left7

小説なのにやけにリアルに感じられる作品でした。リアル過ぎて地味に感じられる部分もありましたが、小堀と古賀が徐々に近づいていきその距離がある程度になった後はページを捲る手が止まりませんでした。結末は好みが別れるところだと思いますが、自分としては納得いかないものでした。しかし、それが逆にリアルな感じを引き立てているようにも思いました。なにはともあれ、相場さんらしい作品でした。

2019/07/16

シキモリ

大手企業の粉飾決算の裏で暗躍する一人の金融コンサルタントを捜査二課が追う―という粗筋は「ナンバー」シリーズを連想するが、バブル期から現代までの日本経済を描く大河小説でもある。証券市場や金融商品の仕組みが自分には難解過ぎたが、炭鉱町から裸一貫這い上がった証券マンがバブル期の狂乱を経て混沌渦巻く巨大な暗部の住人となる一代記は読み応え充分。過去と現在の時系列がやがて統合される構成はこういう物語に最適だ。結末は相場作品のお約束展開だが、その場しのぎの隠蔽体質が次世代に【不発弾】という負債を残すのはやり切れない…。

2018/06/01

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