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沈黙法廷 (新潮文庫)

沈黙法廷 (新潮文庫)

沈黙法廷 (新潮文庫)

作家
佐々木譲
出版社
新潮社
発売日
2019-10-27
ISBN
9784101223292
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ジャンル

沈黙法廷 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

佐々木さんの作品は本当に久しぶりです。最初はこの本の分厚さにおそれをなし積読状態でしたが読み始めたらあっという間に読んでしまいました。最初は最近の流行の中山七里さんの弁護士シリーズみたいなものを予想したのでしたがまるっきり異なります。エンターテイメントが好きな方にはかたはずしのような感じになるのかもしれないのですが、検察と弁護士のやり取りなどは実際にあるような状況だと感じます。ちょっとした食い違いや見解の相違などがこのような対応を生み出していくのかなとも感じました。

2019/12/04

小説を最初に書いた人にありがとう

読了に要した時間は過去の五本の指に入る。決して面白くなかった訳ではない、ただ流れと言うか波が来なかっただけ。以前はこの作家の警察小説を読み漁っていた。その時の作風とは大きく変わっていた。確か以前の作品は複数の話が疾走し交錯する話が多かった。今作は法廷のやり取りを丁寧に書き進めていく。そこには法廷ミステリーのようなどんでん返しは無いが逆にリアリティーを感じた。

2019/11/27

ふじさん

独居老人が絞殺死体で発見された。やがて老人宅に家事代行業で出入りしていた山本美紀が容疑者として浮かび上がり、逮捕される。彼女の周辺では、複数の六十代男性の不審死が報じられ、疑惑は深まる。前半は、警察小説で、捜査の過程が丁寧に描かれる。ストーリーの運びが巧みで読ませる。後半は、一転して法廷小説に移行する。法廷場面の前に、裁判の準備である公判前整理手続をクローズアップしたことで、従来の法廷小説と一味違う味わい深さが生まれ、読み応え十分。判決が下されるまで目が離せない展開が続くが、最後は少しほっとする結末。

2023/06/27

k5

夏のリーガルミステリ祭り⑧。佐々木譲の法廷ものというと意外な感じですが、臨場感抜群で面白かったです。ひょっとすると謎解きが弱めと言われるかもですが、登場人物の人生がじわじわ見えてくる、という点では見事なミステリでした。何でもできる作家さんですが、法廷ものもまた読んでみたいです。

2022/09/10

タツ フカガワ

一人暮らしの老人が絞殺され300万円が奪われた事件で、家事代行業の山本美紀が捜査線上に浮上する。彼女が家事代行に赴いた家で、過去に二人の老人が不審な死を遂げていた。物的証拠は乏しいものの、検察は起訴に踏み切る。前半は警察小説、後半は法廷小説で、大冊なのにサクサク読み進む。面白いです。でもラストはもうひと捻りしてほしかったなあ。

2021/05/29

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