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屍鬼(一) (新潮文庫)

屍鬼(一) (新潮文庫)

屍鬼(一) (新潮文庫)

作家
小野不由美
出版社
新潮社
発売日
2002-01-30
ISBN
9784101240237
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屍鬼(一) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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Tetchy

西洋のモンスター吸血鬼を日本の、しかも高層ビルやマンション、レストラン等の西洋の建物らしきものがない、日本家屋が並び立つ山奥の田舎村を舞台にあくまで日本人特有の風景と文化、風習に則って土着的に描くことに成功した本書は和製吸血鬼譚、純和風吸血鬼譚と呼ぶにふさわしい傑作。吸血鬼が既知の物であるとした上で、誰もが知る吸血鬼の特色を科学的、論理的にアプローチしているのも斬新だ。横溝正史が日本家屋を舞台に密室殺人事件を導入した第一人者であれば小野氏は日本の田舎町に西洋の怪物譚を持ち込んだ第一人者とはっきりと云える。

2019/04/18

ミュポトワ@猫mode

この本、なんともいえない怖さがある。別に妖怪とかお化けが出てくるわけではないんですが、文章の奥底に潜むゾクリとしたものがなんとも怖い。その怖さがとてつもない長さで続くから読むのが怖い。コレがあと4冊も続くのかと思うと怖すぎて躊躇してしまいそうだけど、読まずにはいられないです。あと、登場人物多すぎ。ちょっと把握できないので、人物については主要な人を除き、うろ覚えです(^^;)ホント、小野先生の頭の中ってどんなになってるのか一回聞いてみたい

2020/06/13

nobby

小野作品初読み。怖いホラーとか登場人物100人越えとか様々な印象持って読み進める。人物への混乱はあるものの、村の説明を主とする前半から結構スムーズに読んだ。中盤怪しく死人が続き、例の屋敷周辺が動き出してからは必死に一気読み。そして気付けばもう既に7人死んでる…閉鎖意識で固められた村、その“余所者”への当たりは恐いものがある。そこでの今後の展開への屍鬼の存在に怯えながらも早速2巻へ進みます♪

2015/10/16

はらぺこ

あと4冊・・・、先は長い。登場人物が多いなぁ、まぁバタバタ死んでいくからチョット減ったけど。最終的に何人残るんやろ?ちょっと気になったので5巻の最後の方を読んだった。何か大変な事になってる、余計この先が気になってしまった・・・。途中から静信の小説を読み飛ばしてるけど大丈夫やろか・・・。とにかく2巻へ

2010/06/21

セウテス

【屍鬼】シリーズ第1巻。周囲から隔たれた山奥の村、今だ古い時代の慣習が残る外場村に、大きな屋敷が建物ごと引っ越してきた謎の余所者。誰が越して来たのか村は噂話に包まれる中、獣に襲われた様なぐちゃぐちゃの遺体が見つかる。本巻は村の排他的な環境や、数多くの登場人物の説明が中心の巻である。じわじわと違和感の様な感覚が迫ってくる文章で、ホラー映画で主人公目線が周囲をカメラパーンしていると、突如異変が起こる 期待感の様な感じが凄い。

2020/09/17

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