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丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)

丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)

丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)

作家
小野不由美
山田章博
出版社
新潮社
発売日
2013-06-26
ISBN
9784101240589
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丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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パトラッシュ

絶対王政下で法も制度も綱紀も弛緩し、やりたい放題の腐敗官僚による圧政にあえぐ庶民。そんな状況でも清廉に生きたいと願う下級役人の苦闘。これは十二国記ではなく、現実の北朝鮮を描いた物語ではないのか。異常な王命で家族を失った少女、世に絶望して死刑を望んだ連続殺人者などは、あの凍土の共和国に関する本で似たような話が思い起こされる。一切の希望を失いながら新王の即位儀式を進めたり、疫病に沈む山林復活のため薬草を献じようとする男は、明日を信じねば生きられない人の心を象徴する。この無残で悲惨な世界に光はもたらされるのか。

2023/11/27

ミュポトワ@猫mode

十二国記エピソード5読了しました。今回は短編集です。今回の短編集は、話を進めていく上での時代背景を深堀するようなお話でした。1話目はいままでのエピソードと同じ時間軸、それ以外はエピソードとは違う時間軸のお話です。特に2話目は、今の世の中でも議論されるお話ですね。で、私は1話目が好きです。陽子が出てるので。はい、もう、かっこよすぎてね、惚れちゃったのですよw陽子がでてくると、やっと出てきた!ってウキウキしちゃってwこんなに人を引き込むこの十二国記って小説は、心底すごいよなぁって読み終わった後にいつも思います

2018/08/04

kou

どの話も深く考えさせられる内容だった。王が不在になると、国も人の心も、いかに荒廃するか改めて分かった気がする。そんな中でも、国の荒廃を止めるため、自身の職務や信念に情熱を燃やす人々が尊く感じた。

2019/09/05

南北

再読。短編4編。どれも考えさせる作品で今回も読後に呆然としてしまいました。4編とも王が不在となって国が荒れている中で下級官吏や庶民が苦しみながらもなんとか解決策を見いだしていこうとする姿が描かれます。「落照の獄」は死刑を適用すべきか否かを問うた作品で安易に決断できないと感じました。「青条の蘭」は最初どこの国か全くわからないので戸惑いましたが、最後に「玄英宮」とあって、ようやく雁国だとわかる仕掛けになっています。しかも青条が果たして王の元に届いたのかを明示せずに終わるあたりは短編らしい切れ味を感じました。

2019/08/29

kaizen@名古屋de朝活読書会

短編集。十二国紀、三度目の挑戦。解説 辻真先。十二国図と解説を頼りに、読み進む。作者の意図は理解できていない。月の影影の海も並行して読んでいる。人名の整理で手一杯。

2013/07/29

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