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黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)

黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)

黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)

作家
小野不由美
山田章博
出版社
新潮社
発売日
2014-03-28
ISBN
9784101240619
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黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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kou

何者かに襲われる泰麒、そして、片腕を失い満身創痍で景王に助けを求める李斎・・・こんなに惹き付けられる始まり方があるだろうか!もう読むのが止められなかった。そして「魔性の子」とリンクした内容はモヤモヤが晴れていくような気がして読み応えがあった。それにしても、新たに登場した氾王と氾麟・・・個性豊かと言うか、濃いと言うか(笑)。浩瀚の「良い王か否か」の説明は彼らしい励ましのような気がして、温かい気持ちになった。リアルタイムで読んでいたら、次の新作まで18年も待つことになっていたのかと思うと、ちょっとゾッとする。

2019/09/20

ミュポトワ@猫mode

十二国記のエピソード8です。今でている最後の巻になります。本の内容はエピソード0とリンクしている内容です。相変わらずすっごい面白いんですが、最後背筋が伸びました。最後にピリって言われて、思わず本を閉じて考えてしまいました。ここまで考え込む本はそうそうないと思います。下手な思想本よりも考えさせられて、ファンタジーよりも面白い、やっぱり最高ですわ。十二国記は、再読必至なのでまた0から読み返したいと思いますが、その前にこの作者のほかの本を読みたいと思います。しばらく間空けたほうが考え方も変わると思いますしね。

2018/09/02

南北

「魔性の子」を十二国の側から見たお話です。泰王は行方不明、泰麒は麒麟の角を傷つけられ、蝕を起こして蓬莱に行きます。戴国の将軍李斎は片腕をなくしながらも、慶国に助けを求めます。泰王や泰麒が亡くなったのなら、次の王や麒麟が生まれてくるのですが、行方不明のままでは次の王は現れず、他国の軍が戴国に入るのも天の摂理で禁じられて打つ手なし。小野主上みずから李斎を通して、天の摂理を徹底的に批判して、突き詰めていった結果、「人は自らを救うしかない」という陽子の言葉に行き当たる点が他の作品と一線を画している点だと思います。

2019/10/06

白いワンコ

『十二国記』の大きなストリーム・戴と景がここで合流!と思いきや、中盤を席巻する氾王と氾麟、廉麟の有能ぶり(ファンになるよね)、本作でやや精彩を欠きつつも堂々大役を務めた延王と、オールスターキャスト大集結の様相でした。最終盤の事件に驚きつつ、浩瀚の説く道理に「さすがは我が慶…」と誇らしくもなり、戴の行く末を案じるが故ついに新作へ向かいます。それにしても、泰麒の喪失は六年間ですが、『十二国記』は十八年も喪われていたのですね。噛み含めるように読もう…

2019/12/20

あきぽん

これでぐるっとエピソードゼロ「魔性の子」につながりました。生きてるとどうにも理不尽な目にあったり、不運が重なる時もあり、神様を恨みたくなることもあります。我々の世界よりずっと神がシステマチックに動かしている十二国記の世界の住人、劉李斎もそうでした…。色々な読み方のできる十二国記、私はこの巻のテーマを「神」ととらえました。続きも楽しみです。

2019/12/17

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