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刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)

刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)

刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)

作家
藤沢周平
出版社
新潮社
発売日
1987-02-27
ISBN
9784101247168
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刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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yoshida

用心棒日月抄第三編。藩主の伯父寿庵保方は積年の野望を行動に移す。藩主の座を狙い、江戸屋敷を牙城とし、藩の隠密集団「嗅足組」を抹殺し自身の隠密集団を作るべく、江戸に五人の刺客を送り込む。「嗅足組」の女棟梁である佐知の父・谷口権七郎から命を受け、江戸へ向かう。佐知の身に危険が迫る。共に刺客と闘いながら想いを寄せ合う青江と佐知。青江は妻子あり実らぬ二人の想い。それでも良いと思う佐知の健気さにやられる。藤沢周平さんの熟練の作品。緊張感ある立ち回り。通いあう青江と佐知の想い。これは青江と佐知の物語である。名作です。

2016/06/12

ヴェネツィア

用心棒シリーズの完結編。最後は予定調和という感じだが、すがすがしい終わり方だ。又八郎や佐知に会えなくなるのは淋しい気がするが、不本意な脱藩を繰り返すという設定だけに、これ以上はいくらなんでも無理だろう。幸いに藤沢周平の作品はまだまだあるので、これからも少しずつ読みすすめて行きたい。

2012/08/30

ゴンゾウ

用心棒シリーズ第三作。今回も青江又八郎の鋭い剣さばきにやられてしまった。細谷源太夫も相模屋吉藏もいい味を出している。由亀も慎ましい。でも陰の主役はやはり佐知に違いない。今作で彼女の氏素性が明かされた。藩のため自ら選んだ隠密の路。青江とはお互いに生命を預けあったぎりぎりの所で結ばれている。青江の前だけで見せる女の顔。こんな女性がそばにいたらきっと放っていられない。残りわずかとなってしまうが佐知の行く末が気になってしまう。

2016/06/19

じいじ

用心棒シリーズの第三作。今作は、お家乗っ取りをたくらむ黒幕のもとから、5人の刺客が江戸に向かった。主人公・又八郎も敵を欺くために、またまた脱藩をして江戸へ。頁が進むとともに緊迫感が増してきます。この静かな緊迫感がたまりません。藤沢小説の醍醐味です。女忍び佐知との再会。たった一度だけ愛を交し合ったことは、二人だけの秘密である。ストイックなこの二人が、この物語に清清しさをもたらしています。藤沢周平の代表作のひとつ〈用心棒シリーズ〉も残すところ、あと一作になってしまった。

2021/01/04

ケンイチミズバ

脱藩も三度目はさすがにコメディだ。お約束の密命。事は急を要す。江戸藩邸に潜む敵の企みを秘密裏に封じなくてはならない。が、しかし、まずは元の浪人生活に。江戸の魅力についてこうある。江戸はそこに住む者に、そのうちには何かいいことが起こりそうな夢を持たせる不思議な町だ。近年は町人の力が強くなって、相対的に武家の地位は下落して来ている。確かに、裕福な商家が狙われ強盗事件が多発し用心棒の需要は高まる。又八郎が江戸に戻り、喜びを隠せないタヌキ親爺と親友で相棒の細谷との再会、江戸の妻になりたい佐知の思い、飽きさせない。

2021/06/11

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