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刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)

刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)

刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫)

作家
藤沢周平
出版社
新潮社
発売日
1987-02-27
ISBN
9784101247168
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刺客―用心棒日月抄 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

【海坂藩城下町 第9回読書の集い「冬」】シリーズ最終作を読んだばかりだが、本棚にあったこちら、ふと表紙を見たらシリーズ第二作目ではないか?!背表紙には「用心棒…」の文言がなくうっかり見逃しておった(お江戸風に)。又八郎はまたしても江戸詰めとなり、佐知と嗅足組を守れ、との密令とともに。今シリーズが読みやすいのは、武家ものであると同時に人間ドラマも楽しめ、ときおりはさまれるユーモア、そしてもちろん佐知と又八郎の不倫の哀切な関係・・・といったところ。めちゃくちゃ好みだ。残りの2作も手に入れたい。

2024/01/16

yoshida

用心棒日月抄第三編。藩主の伯父寿庵保方は積年の野望を行動に移す。藩主の座を狙い、江戸屋敷を牙城とし、藩の隠密集団「嗅足組」を抹殺し自身の隠密集団を作るべく、江戸に五人の刺客を送り込む。「嗅足組」の女棟梁である佐知の父・谷口権七郎から命を受け、江戸へ向かう。佐知の身に危険が迫る。共に刺客と闘いながら想いを寄せ合う青江と佐知。青江は妻子あり実らぬ二人の想い。それでも良いと思う佐知の健気さにやられる。藤沢周平さんの熟練の作品。緊張感ある立ち回り。通いあう青江と佐知の想い。これは青江と佐知の物語である。名作です。

2016/06/12

ヴェネツィア

用心棒シリーズの完結編。最後は予定調和という感じだが、すがすがしい終わり方だ。又八郎や佐知に会えなくなるのは淋しい気がするが、不本意な脱藩を繰り返すという設定だけに、これ以上はいくらなんでも無理だろう。幸いに藤沢周平の作品はまだまだあるので、これからも少しずつ読みすすめて行きたい。

2012/08/30

やいっち

入手経路不明。藤沢周平作品何冊目か。活劇場面の上手さや主人公に絡まる女性の魅力、ユーモアタッチの描き方、人情。ただ解説の常磐新平氏に依ると初期作品は時代小説という物語の形を借りた私小説だったと作家自身述懐されてるとか。そう云われると初期作品も読みたくなる。

2024/01/26

じいじ

用心棒シリーズの第三作。今作は、お家乗っ取りをたくらむ黒幕のもとから、5人の刺客が江戸に向かった。主人公・又八郎も敵を欺くために、またまた脱藩をして江戸へ。頁が進むとともに緊迫感が増してきます。この静かな緊迫感がたまりません。藤沢小説の醍醐味です。女忍び佐知との再会。たった一度だけ愛を交し合ったことは、二人だけの秘密である。ストイックなこの二人が、この物語に清清しさをもたらしています。藤沢周平の代表作のひとつ〈用心棒シリーズ〉も残すところ、あと一作になってしまった。

2021/01/04

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