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地球星人 (新潮文庫)

地球星人 (新潮文庫)

地球星人 (新潮文庫)

作家
村田沙耶香
出版社
新潮社
発売日
2021-03-27
ISBN
9784101257136
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ジャンル

地球星人 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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mae.dat

先ず序盤にね、悲しくて、気持ち悪くて、儂の心は死んだよ(ó﹏ò。)。この世はこんな本を書いても許される世界だったんだ。知らなかった。迂闊に近付かなくて済む様に分かり易いマークが欲しい。3章に入り、主人公も大人となって安定したよ。こんな幼少期を経なくても地球星人になれると思うけどね。と思ったら、どんどん明後日の方向に向かって進んでいってね、また別の意味で死んだよ(ó﹏ò。)。人間社会構造に疑問を呈するのは良いのですけど、この形はどうなんですか。迂闊に近付かなくて済むマークが欲しい。

2023/05/06

さてさて

『私は人間を作る工場の中で暮らしている』。そんな思いの中に小学生の日常を生きる主人公の奈月。この作品ではそんな思いに苛まれながらも『いとこの由宇』と交わした『なにがあってもいきのびること』という誓いを胸に生きる奈月の姿が描かれていました。前半と後半のあまりの落差に唖然とする他ないこの作品。そんな落差の中に奈月の人生の背景に描かれる深い世界観に魅せられるこの作品。一体この物語はどこに行き着くのだろう、読者を強い不安に晒す強烈至極な人の狂気を感じる物語の中に”クレイジー紗耶香”の極みを見る傑作だと思いました。

2024/03/31

おたま

読書会の課題本。村田紗耶香初読みの本で、よかったんだろうか?内容は、自らをポハピピンポボピア星人として自覚し、その目から地球星人のシステムを見据える。モラル的な面も含めて徹底して地球星人の生態を異化して描こうとする。しかし、若干図式的な捉え方のような気もするし、登場人物たちがやっていることはどこか「ごっこ」のような感じもする。地球星人に対する構えは『異邦人』のようだったり、かつての倉橋由美子のいくつかの作品のようだったり。この作品、それほど破壊的かなあ?

2021/07/12

けいご

どうして人は社会の駒として働かなければいけないのか?どうして人は女と男がついになり生殖しなければいけないのか?どうしてそれらを怠ると社会の落ちこぼれのように扱われ、責められなければいけないのか?心の奥では違和感を抱きながら蓋をして見ようとしなかった事柄が次々と目の前に晒されていく...。この社会の中でなんの違和感や疑問を抱かずにやり過ごせるなら何て楽なのだろう...。そんな1冊でした★

2023/01/28

鍵ちゃん

恋愛や生殖を強制刷る世間になじめす、ネットで見つけた夫と性行為なしの婚姻生活を送る34歳の奈月。夫と共に田舎の親戚ね家を訪れた彼女は、いとこの由宇に再開する。小学生の頃、自らを魔法少女と宇宙人だと信じていた二人は秘密の恋人同士だった。だが大人になった由宇は「地球星人亅の常識に洗脳されかけていて。最初はこの作家さんにしては静かで穏やかな感じだったが、後半から吐き気をもよおす様な凄まじい展開になり、パニックになりそうでした。強烈な作品でしたね。

2022/12/11

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