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棋士という人生: 傑作将棋アンソロジー (新潮文庫)

棋士という人生: 傑作将棋アンソロジー (新潮文庫)

棋士という人生: 傑作将棋アンソロジー (新潮文庫)

作家
大崎善生
出版社
新潮社
発売日
2016-09-28
ISBN
9784101265742
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ジャンル

棋士という人生: 傑作将棋アンソロジー (新潮文庫) / 感想・レビュー

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鉄之助

タイトル通り「棋士という人生」の松花堂弁当。美味しい話が、ちりばめられている。「十で神童、十五で天才、二十過ぎれば凡(ただの)人」とは、将棋界に限らず当てはまり、身につまされる。

2021/11/03

むーちゃん

あまり期待はせず読み始めたがなかなか良かった。 将棋の世界はプロ野球と同じぐらい、いや、それ以上過酷な世界だなと。 それが故に魅力的で残酷な現実が剥き出しになりファンを魅了するのだろう。 追伸 森安さんの事件はちょっと衝撃的で記憶が呼び戻されました。

2019/11/23

扉のこちら側

2016年1067冊め。これまで何冊か読んできた大崎善生氏がここまで将棋に食い込んだ方だったとは。しかし考えてみると『聖の青春』も大崎氏の作品なのだ。この作品は作家、記者、棋士自身による様々な文章が楽しめる。タイトルに「人生」とあるが、破天荒な方々が多い。弟子(芹沢博文九段)を先に見送った師匠(高柳敏夫名誉九段)とか、村山聖九段が亡くなった時の話だとか、追悼系の作品は切ない。その中ではオーストラリアで水着を忘れてマッパで泳いだ話を書いた先崎九段、さすがー。

2016/12/12

キク

将棋アンソロジー。大山を語る沢木耕太郎と坂口安吾。内藤を語る団鬼六。千駄ヶ谷でジャズバーを経営していた春樹さんが、床屋に「棋士ほど肩の凝った人達はいない、それに比べてあなたは、、、」と言われたと語る。渡辺明は2006年にAIと公式に対戦して勝利して「トッププロがコンピューターに負ける日が来るとは思っていない」と語っている。それから13年で状況は一変してしまった。でもAIに名人が負けてしまっても、棋士の織りなす棋譜は色褪せない。この身体で人はどこまで辿り着けるのか、そのことを棋士達は存在をかけて示してくれる

2023/01/31

Sam

充実したアンソロジーで、メルカリで探して入手した甲斐があった。小林秀雄や村上春樹といった予想外の著者も名を連ねているが内容的には将棋は添え物でありまあご愛嬌。坂口安吾の「九段」は大山康晴が登場するとてもよくできた、いや話としては出来過ぎであろうとさえ思わされる逸品。そして「棋士という人生」という題名に相応しいのはチョメチョメ先生こと芹澤博文を扱った3編(含む自著)だろう。若手の俊英がその豊かな才能ゆえに自重で壊れていく様は何とも痛々しいがこれもまた棋士の人生ということだろう。将棋ファンにオススメの一冊。

2023/11/18

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