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細胞異植 (新潮文庫)

細胞異植 (新潮文庫)

細胞異植 (新潮文庫)

作家
仙川環
出版社
新潮社
発売日
2017-05-27
ISBN
9784101268323
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ジャンル

細胞異植 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ワレモコウ

主人公・長谷部友美は入社6年目の新聞記者。東京に戻れると思ったら、北埼玉支局に回され不満を持っていた。そんな時、国内二例目の赤ちゃんポストの取材中、乳児を抱いた行方不明の知り合い・石葉宏子を見かける。気になって宏子を探すうちに、単なる失踪ではないことがわかってくる。題材的に興味深かった。人として踏み行ってはいけない領域も、我が子のためなら踏み越えてしまう気持ちは理解できるが、それは母性なのか!?相変わらず、この作家さんの描く女性は、共感できず魅力に欠ける。内容は面白いのに。

2022/04/07

万葉語り

国内2例目の赤ちゃんポストが来た埼玉の病院に設置されることになり、新聞社地元支局の長谷部友美が取材を始める。張り込みを続ける彼女の目の前に行きつけのバーに勤める女性が姿を現し、その後行方をくらます。社会派医療ミステリーは仙川さんのお得意分野なのでぐいぐい惹きつけられて一気読み。人権や倫理観の前に圧倒的な存在感を持つ今生きている命。もし自分だったらと考えさせられた。2018-180

2018/09/24

Yunemo

ホントに重いテーマ、倫理とは何か?、ルールとは何か? これらに従って、助けられる人たちを放置してしまうのが正しいことなのか。当事者にならなければ、一般的な見解で見過ごすことに。やっぱりモヤモヤしたままに。この一連を、新聞記者としての友美の成長過程に組み立てて記しています。けど、前半の友美の考え、行動に、自身、イラっとする感覚ばかりが残ります。友美の考える報道とは何なのか、はっきりさせないままに。でも記事の価値に気付くこと、この重いテーマの解釈を位置づけること、これでホッとして読み終えたことができたような。

2017/09/17

たぬ

☆4 とても難しくデリケートな問題だね。宏子さんの立場ならそこら辺のどうでもいい男と子づくりして堕胎して…となるのも無理ないかもしれない。この小説に限らないけど中絶が話題になると父親の影がものすごく薄いのがいつも気になってしまう。

2022/10/05

ゆずぽん

国内2例目の赤ちゃんポストを巡り、取材に訪れた女性記者がポストの前で見た人は・・医療系のミステリーです。タイトルに繋がるまで長かった~ この記者さん優秀なのか?今一つなのか?際立っていたのは彼女の恋人の人の良さ(笑)医療の倫理観(万人に当てはまる倫理ってなに?)とか赤ちゃんポストの意味など再度考えさせられた。

2017/07/24

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