編集長の条件 ―醍醐真司の博覧推理ファイル― (新潮文庫)
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編集長の条件 ―醍醐真司の博覧推理ファイル― (新潮文庫) / 感想・レビュー
坂城 弥生
人にはいろいろな顔があって、相手によって、時代によって、あるいは気分によって表情を変える。それを突きつけられたような気分になる真相だった。
2021/03/11
みこ
漫画編集者・醍醐真司が部数の落ちた漫画雑誌の立て直しを図りつつ、前任の編集長の死の謎を追う。浦沢直樹漫画の原作としても知られる作者のミステリー。シリーズものということを知らずに読んでも十分入っていけるのだが、作者は良くも悪くも漫画の人という印象。特にそれを感じたのが醍醐が編集長として初赴任するシーン。部下である編集者たちと彼らが担当する漫画家、初出の名前が十人近く一気に紹介される。漫画ならともかく、文字だけだと情報処理が追い付かなかった。
2021/03/03
瀧ながれ
漫画雑誌の編集長になって欲しいと依頼される醍醐。前任者はビルの屋上から転落死していた。休刊も目前の売れ行きである漫画誌の未来に頭を悩ませながら、醍醐は前任者がこの雑誌をどうしようとしていたのか、またその死の真相について探り始める。転落は事故か自殺か、彼を知る者は皆、醍醐自身も、彼は誰かによって殺されたのだろうと考えていた。それほどに、癖のある人物だったのだ。…サラリーマンをターゲットにした漫画誌の売り上げって、いまどのくらい厳しいのかな。出版のいろいろに思いを馳せる読書になった。残ってほしいな漫画雑誌。
2021/03/27
ぷにすけ
やっぱり、このコンビの話が面白い。WOWOWのドラマ版の配役が良かったので、イメージもすんなり進みます。かつての名物編集長の謎の死は、事故か他殺か?二人の捜査が読んでて楽しい。まぁこれだけ強烈なキャラだと殺されても仕方ないか?こんな奴ってホントにいるんだろうなぁ(笑)
2021/02/28
H
面白かったなあ。3作目にして今回が一番面白かったかも。下山事件を扱うというのも驚きだったけど。
2021/03/05
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