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何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

作家
朝井リョウ
出版社
新潮社
発売日
2015-06-26
ISBN
9784101269313
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映画「何者」でTwitterをやめたくなる人続出!?「気軽にツイートしてたけど途端に開くのが怖くなってきた」

 就職活動をする若者のリアルな姿を描き話題となった、朝井リョウの大ヒット小説『何者』。同作は2016年10月15日(土)に映画が公開され大好評を博しているのだが、既に観た人たちの間では「何者見た…Twitterを辞めたくなった」という感想が続出している。  2015年7月1日に発売されるや否や、若者を中心に話題を呼んだ小説『何者』。同作で描かれているのは、就活の情報交換をきっかけにあるアパートに集まる5人の若者の物語。学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺など、自分の人生を生き抜くために必要なことを模索する若者たち。だが、SNSや面接で発する発言の奥に見え隠れする本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えていく――。  読者からは「就活生としてひとこと言いたい。これはまさに俺」「はっきりと、心が痛みを感じた。ここまでリアルに就活生たちの姿が描かれた本は読んだことがない」「夢は必ず叶う。努力は裏切らない。そんなハッピーエンドを描くファンタジーより私を勇気付けてくれました」と絶賛の声が。同作は評判を裏付ける形で、「第148回直木賞」を受賞した…

2016/11/5

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何者 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

この年齢になると、彼らが等しく子供っぽく見える。もちろん、読者によっては強い共感と同世代感を持つだろう。学生たちにとっての一大イヴェントたる就活。たしかに、そこでの勝者は自分にも自信が持て、周囲からも称賛されたり羨望されたりする。一方の敗者は…。職を得ることは「何者」かであるとの安心感を与えるのだろう。ただ、彼ら自身にも、それがそうでないことは重々わかってはいる。ある種のアイデンティティ・クライシスだろうか。それが自己の内面に向かわずに、外側の就職に向かうところは、まさに現代的エンターテインメント小説だ。

2018/01/19

mitei

久しぶりに小説を読んでみた。著者と同い年だからか私の就活の経験と重なるところがあって面白く読めた。拓人のつっこみにあるあると思っていたら、まさかの最後のどんでん返しを食らって観察者である読者にも胸が痛く、共感させられた。それにしてもみんなとてもTwitter使いこなしてるなぁと思った。周りの人の裏垢って怖いなと思った。私も何者かになろうと日々過ごせているのだろうか?と自問自答していきたい。

2015/06/27

ウッディ

似たようなリクルートスーツに身を包みながら、自分をよく見せるために何者かになりきる、そんな就活を行う5人の大学生の姿を描いた直木賞受賞作。不合格の通知は、自分を全否定されたような錯覚に陥り、就活生の心を削っていく。必死の自己アピールは滑稽で痛いが、それを他人事のように批判する姿勢もまた、負け犬の遠吠えのようで痛い。協力しながらも、ギクシャクし始める5人の関係が生々しく、読み進めるのが辛くなった。内定をもらうために全てをかける就活生よ、本当の何者かになるのは、働き始めたその先にあるのだよ。

2019/05/12

せ~や

すごく面白かった!学生でいる間は、ずっと肩書きがあって「何者」かでいられる。でも学生でなくなると、肩書きが消えてしまう。それでも「何者」かでいたくて、もがいてる。自分でそれを見付けていくしかないし、自分で自分に「何者」かを名付けていかないといけない。過程を伝え続けても、結果を伝え続けても、誰も「何者」なのか名付けてくれない。「自分は一体、たくさんいるこの社会の中の何者なんだろ?」と、読みながらふと考えてしまいました。

2016/09/07

mmts(マミタス)

個人的には女性陣の逆ギレに驚愕しました。言いたいことは分かるけど一方的に感情論のままに打破するのは男性陣が辛そうですし。それぞれに弱い部分はあるのに、たまたま優位だった部分を言い訳にしてますねぇ。この際、お互いに弱い部分とか馬鹿げた部分を見せれば良いんじゃないかしらねぇ。恨みっこなしで、お互いに言いたい放題して、こんな風にツイッターに現実逃避しなければ生きやすいかと。その方がスッキリした関係になりません?結局、見栄が優先なのかしら。しかし、最近は大人なのにミクシィなどに依存する人は居ますけどねぇ。大変だ。

2015/06/30

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