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橘花抄 (新潮文庫)

橘花抄 (新潮文庫)

橘花抄 (新潮文庫)

作家
葉室麟
出版社
新潮社
発売日
2013-04-27
ISBN
9784101273716
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橘花抄 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

新潮百年】九州筑前の藩主の親子、兄弟をめぐる争い。家臣の親子、兄弟にまで影響を与える。お茶と香の話題が出てくる。武家社会の悲哀を味わう。最後に眼科治療の話題もあり、幅広い知見。

2015/01/28

レアル

黒田騒動後の福岡藩を舞台にした時代小説。忠義を尽くしても報われない、それでも自分の信念に恥じない高潔さ。この人の作品はいつも凛とした生き方を教えてくれる。「悲運もまた、運である」こんなセリフをさらりと言える人間に私もなりたい。そして香道というものに興味惹かれる。

2014/08/09

ふじさん

第二黒田騒動と呼ばれている実際の騒動を題材に、大胆なフィクションを織り込みことでダイナミックかつ味わい深い物語になっている。天涯孤独となった卯乃を黒田藩の重職の立花重根が引き取られるが、重根が父親の自害の関与した聞き、煩悩のあまり失明する。権勢を誇った立花家も、前藩主の没後には、重根は幽閉、峯均は島流しとなる。様々な苦難が卯乃を襲うが強い志で持って健気に逞しく生きて行く姿がいい。峯均と天馬の死闘等、名作時代小説のオマージュがいっぱい盛り込まれいて読者を最後まで飽きさせない内容になっていて面白かった。

2022/05/28

のり

黒田藩のお家騒動の煽りで「卯乃」は目から光を失う。それ以前に有力者の「立花重根」に引き取られたが、前藩主の没後には立花一族は目の敵にされ苦しい立場に…剣豪の弟「峯均」にも因縁ある宿敵「津田天馬」が刺客として送られる。黒田藩の為に尽くして来たはずの立花家。しかし藩主と家老の目は曇りっばなし。黒田の熱い血が災いして暴走。猜疑心に凝り固まった愚策。全てを受け入れた兄弟と卯乃の運命は…

2022/04/17

ケイ

黒田長政の長男を庇ったために、その後に栗田大膳が起こしたお家騒動。結局長男忠之は二代藩主となるが、三代光之やその後に至っても、素直に長男が後継者となれないごたごたが続く。それに巻き込まれる立花一族が描かれている。仕えた主が悪くなくても、代が替われば左遷されたり腹を切らされたりする時代の話だ。個人的に黒田長政があまり好きではないので、その後の黒田藩のお家の騒動も、さもありなんという思いで読んだ。立花一族の話は、特に興味も持てないまま読了。

2015/01/19

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