読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

日本文学100年の名作 第4巻 1944-1953 木の都 (新潮文庫)

日本文学100年の名作 第4巻 1944-1953 木の都 (新潮文庫)

日本文学100年の名作 第4巻 1944-1953 木の都 (新潮文庫)

作家
池内紀
松田哲夫
川本三郎
出版社
新潮社
発売日
2014-11-28
ISBN
9784101274355
amazonで購入する

日本文学100年の名作 第4巻 1944-1953 木の都 (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

KAZOO

1944年から53年までに発表された日本文学短篇のアンソロジーです。15の短篇が収められていますが、比較的なじみがあるものが多く楽しめました。小山清、長谷川四郎、坂口安吾、松本清張、永井荷風、井伏鱒二などの作品が私にとっては印象に残るものでした。ただほかの作品も捨てがたいものが多くかなり読ませてくれる感じです。

2015/02/14

kasim

昨日まで国のためと叫んでいた者たちが今日は権利権利と主張する。敗戦で体制は劇的に変わっても根底は何も変わらない遣り切れなさ。「遥拝隊長」「トカトントン」が際立つ(後者の解説はちょっと言葉足らずなのか「?」ともなったけど)。井伏鱒二の苦さとユーモアの絶妙の混淆。太宰は既読だが流れるような文章の上手さを再確認。究極の庭を作る主人公と職人の三十年に渡る淡交を描く室生犀星「生涯の垣根」も素晴らしかった。松本清張「くるま宿」は剣豪小説のようで娯楽性が高く目からうろこ。既読2編。

2018/11/20

くさてる

1944-1953年の日本文学アンソロジー。時代が近くなってきたので、既読のものも多いのだけど、やはり坂口安吾、太宰治、永井荷風には降参です。なんともいえない幻想譚である豊島与志雄「沼のほとり」も好き。初読の島尾敏雄「島の果て」は童話めいた雰囲気がとても良かったし、松本清張「くるま宿」も昭和の推理小説という先入観を上手に裏切られて、面白かったです。このアンソロジーは傑作ぞろいで、一冊ずつ読んでいくのが楽しみでなりません。

2015/06/30

ぐうぐう

第4巻は、1944年から1953年の10年間に発表された小説が収められている。戦中から戦後という時代ゆえに、戦時体験を描いたものが多い。実際に戦争を体験した者の、リアルな物語がそこにはある。戦地という極限状態であえて人間の本能である食欲をテーマにする大岡昇平の「食慾について」は、まさしく戦場にいたからこそ書けた作品だ。また、あるいは井伏鱒二の「遥拝隊長」のこんな台詞、「戦争ちゅうものは、贅沢なものじゃのう」「なんちゅう贅沢なことじゃ。惜しげもなく、爆弾を落としよる」には、思わずハッとさせられる。(つづく)

2015/01/14

メタボン

☆☆☆☆ 既読の「トカトントン」「白痴」「生涯の垣根」「島の果て」はやはり素晴らしい短篇。他に、困窮した農家が塩田作りを始めて成功する獅子文六「塩百姓」、ぼけて「ラセラスは余りに幸福すぎたので」を繰り返す老教師とのやりとりが味わい深い永井龍男「朝霧」、ユーモラスな中にも戦争の悲惨さを感じさせる井伏鱒二「遙拝隊長」、浪人侍が滅法強い松本清張「くるま宿」、剣豪小説のはしり五味康祐「喪神」が良かった。

2018/09/19

感想・レビューをもっと見る