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雪沼とその周辺 (新潮文庫)

雪沼とその周辺 (新潮文庫)

雪沼とその周辺 (新潮文庫)

作家
堀江敏幸
出版社
新潮社
発売日
2007-07-30
ISBN
9784101294728
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雪沼とその周辺 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

最近はあまり用いなくなったかもしれないが、「純文学」というジャンルがこれほどにぴったりとあてはまる作品も珍しいだろう。表題通りに雪沼とその周辺地域の日常がしんみりと語られていく。いくつかの文学賞を得ているが、いかにも玄人好みの作品。篇中では「イラクサの庭」が一番好きだ。

2012/03/31

ちなぽむ

これは読んでるそばから面白い!続きが早く読みたい!っていう類の本ではない。7編の短編のうちのひとつをゆっくり読んで本を閉じる。思い返して、改めてじんわりと沁みてくる。架空の土地であるはずの雪沼の情景が瞼の裏に浮かび、その土地で派手ではないがしっかりと年月を積み重ねてきた人びとのことを、まるで好ましい隣人のように思い返す。 小さなスキー場のある、寂れた商店街をもつ雪沼。どこか唐突に終わる結末はそれから続く人生の続きを予感させる。イラクサの庭、送り火、レンガを積むが好き。レンガ〜のレコード店に行ってみたい。

2018/09/05

酔拳

  雪沼という、架空の地域で暮らす人々を7編の短編で描かれています。 7編は別々の話ですが、随所に、前でてきた、料理教室などでつながっているところが、斬新だった。 今風ではなく、ちょっと、田舎町で暮らす人たちが描かれていて、それぞれの登場人物の人生をうまく描きだしている。  文章の構成がうまくて、溜息がでそうでした。 特に、送り火の話がよかったです☆

2015/12/15

テディ

読メの友コットンさんからのお勧め本。雪が降る北国の寂しい過疎地の雪沼での日々の出来事が綴られている。営業停止直前に訪れたカップルに最後のゲームをプレゼントする話、利便性からは程遠い古道具を大切にして一体となって地味に静かに生きる描写等。現代の人間からはノスタルジーや古きものの共感は得られると思うが、雪沼は日常から遠い世界の話である。それだからこそ愛おしく大切にしたくなるのであろう。人に忠実で誠実な道具、感情を持たずに淡々と存在する自然。日常で使いなれている身の回りのものや風景を大事にする生き方を学んだ。

2016/11/27

seacalf

堀江敏幸さん初読み。 ほんのり温かいかたまりを仄かに感じさせ、でもふっと飛ばされるかのように、その温かみは離れていく。だけど、さみしさはない。そんな印象を持たせる短編の数々。

2016/10/18

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