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君が夏を走らせる (新潮文庫)

君が夏を走らせる (新潮文庫)

君が夏を走らせる (新潮文庫)

作家
瀬尾まいこ
出版社
新潮社
発売日
2020-06-24
ISBN
9784101297743
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君が夏を走らせる (新潮文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

「あと少し、もう少し」で二区を走った大田君のその後を描いたこの作品。『-やいやいやい-と泣き出す鈴香』、なんとあの大田君が1歳10ヶ月の子供の面倒を見るアルバイトを始めるところから作品はスタートします。アルバイトと言ったってまったく経験のない育児は大変です。『ぶんぶー』、『でったー』、そもそも子どもの言葉なんて意味不明。何をやっても泣き止まない鈴香。そんな育児に奮闘する大田君の姿の中にまだまだ無限の可能性が残っていることを感じるこの作品。「あと少し、もう少し」の世界観の奥行きが深まるのを感じた好作でした。

2021/10/19

好きなジャンルのストーリーでは正直ありませんでしたが瀬尾さんの作品なのですらすら読了しました。子育ての大変さと喜びと苦労が手に取るようにわかります。鈴香の態度、瀬尾さんの実体験も入ってそうな感じでした。大田くんが学生なのに色んなことが出来過ぎていて大人で違和感もあるけど魅力的でした。

2020/09/01

mae.dat

『あと少し、もう少し』の大田くんが主役と聞いていて、このタイトルですから、ランナーと話だと思うじゃないの。全然違って。鈴香ちゃんかーいーね(ˊᗜˋ*)。鈴香ちゃんとの交流を介して成長しました。将来に向けて目標や目的を見つけられると良いですね。儂はこども達に好かれる体質らしくてね、甥姪が小さかった頃、儂のことをジャングルジムか何かと勘違いしている嫌いがあったりね。未入学児の坊主をキッズコーナーで遊ばせていると、別の子がやって来たりね。その子のお父さんを放って来るので、気まずい思いをしたのも、好い思い出です。

2023/02/05

hitomi.s

意外な存在が自分の大切になることがあるし、大切になった途端にひらける視野がある。そこを「なんとなく」で通り過ぎてしまうのは、楽ちんだ。見落とさずに、感じたり考えたり飲み込んだり…大変だけれどさ、悪くないよね。長い長い梅雨があって暑い暑すぎる夏になる。こんな時期にぴったりな本でした。大切におもう気持ちを、大切にして年をとっていきたいな。

2020/07/27

mariya926

『あと少し、もう少し』のメンバーだった大田が高校生になり、先輩の赤ちゃんのベビーシッターをしながら現状を乗り越えていく物語。『あと少し』の続編だと知り図書館にリクエストしましたが、すっかり忘れていてラストで気が付きました(笑)ちなみに衝撃的な始まりは、この作家さんの十八番ですよね(笑)鈴香ちゃんは作家さんの願い通りに動いていて、可愛さを満喫できなかったのが残念ですが、それでも赤ちゃんの時期の物語を読むのは楽しいですね!この後が大変になるので手伝って欲しいというママの切実な願いは届かなそうですが(笑)

2020/09/07

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