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優駿(上) (新潮文庫)

優駿(上) (新潮文庫)

優駿(上) (新潮文庫)

作家
宮本輝
出版社
新潮社
発売日
1989-11-28
ISBN
9784101307060
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優駿(上) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ろくせい@やまもとかねよし

サラブレッド。Thoroughbredが元来もつ「徹底した人為的育種」を批判的に抱えながらの読書。サラブレッドは競走成績で冷酷に評価される。良い牝馬に良い牡馬を人為的に交配させ、良いサラブレッド産出を目指す。しかしそれらの成績は必ずしも血統に依拠しない。静内の弱小厩舎で産まれた奇跡的なサラブレッド。それに関わる人々の人生を対比しながらそれに重ねる。馬主の社長の娘は何不自由ない環境だが、不倫の息子は恩恵を受けないだけでなく死が迫る。娘の寛容性と叩き上げ秘書の論理性、エリート騎手と叩き上げ騎手も描写(下に)。

2020/06/17

遥かなる想い

斉藤由貴を思い出す本小説は確かに面白かった。登場人物が持つ「想い」がよく描かれていた。

2010/05/09

ykmmr (^_^)

北海道の弱小牧場に産まれた競走馬候補、『オラシオン』を軸に、その馬の人生に関わる人たちの物語。どんな事でも、1つの物を生み出す事に様々な過程がある事は言うまでもないが、馬育て・牧場の運営などの当たり前の内容の中に、恋愛・友情などの話題を組み込まれ、それが上手く纏められている。博正と久美子の関係が、著者の代表作『螢川』・『青が散る』を彷彿とさせる。複雑な過去を持つ、久美子の父のこの先も含めて、下巻を早く手を取るように、輝さんに誘導されてしまう。

2021/10/11

レアル

読友さんご紹介の本。題名と表紙を見て馬の話だと分かる。競馬場すら行ったが事ない私に分かるかなぁ!なんて思いながら読んだが、読んでみると馬の話というよりも駿馬を通して、それに関わる人達の人生とその背景がうまく絡み合わせた人間ドラマ。静かな文章の中にある躍動感のある描写が物語を盛りたてる。駿馬オラシオンの未来を期待しながら下巻を読もう!

2014/12/03

みゆ

北海道の小さな牧場で生まれたサラブレッドの仔馬。馬と人間との愛と信頼の清らかな物語かと思いきや、結構ドロドロの人間模様(^-^; でも馬主となる会社社長のアクの強さは好きですね。昭和のバイタリティを感じます。奥付を見ると1986年の作品。バブル真っ只中、競馬もフィーバーしてたなぁ。懐かしさと共に下巻にGo!

2023/04/28

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