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流転の海 第3部 血脈の火 (新潮文庫)

流転の海 第3部 血脈の火 (新潮文庫)

流転の海 第3部 血脈の火 (新潮文庫)

作家
宮本輝
出版社
新潮社
発売日
1999-09-29
ISBN
9784101307527
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流転の海 第3部 血脈の火 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

輝やん、ライフワークの第三弾。今、わたしに時間があることはさて置いても、一気に読ませる筆力。ここまでくると登場人物ひとりひとりに愛着さえ湧いてくる。主人公の熊吾でさえ、魅力的に描かれている。この巻では、故郷を引き上げ、家族を連れて大阪へ舞い戻る熊吾。目端が効くため、なにをやっても一応の成功はするのだが。こんな男と一緒では、わたしだったら3日と身も心ももつまい、、、。昔の女は偉い(笑)【婦女子へのDVあり】

2019/01/12

KAZOO

宮本さんがこのような小説を続けてくれているというのは、ある意味五木寛之さんの「青春の門」を思い出します。それよりももっと人間臭さがふんぷんとするような物語ですが。このような破天荒な生き方の主人公というのは今は流行らないのでしょうね。ですので私は時たまこのような小説で昭和の時代の息ぶきを感じています。この三部で14年間、さらに21年間で8部までです。最後までじっくりと読んでいきましょうかね。

2017/04/21

かみぶくろ

流転の海第3部。再び大阪に戻る主人公松坂熊吾。新たに手を出す商いは雀荘、中華料理屋、金つば屋、接着剤と、なんでもありの様相。跳ね上がろうとする社会の、豊かな時代。悪戦苦闘を続ける熊吾と、周囲の彩り豊かな人々。とりわけ息子伸仁の成長が愛らしい。大阪の地の埃にまみれた喧騒を、今日も星々が見守っている。

2018/12/12

chikara

再読。人間ドラマと人心・事象への深い洞察には学ぶべき事柄が多い。 「私は、自分の父をだしにして、宇宙の闇と秩序をすべての人間の内部から掘り起こそうともくろみ始めたのです」宮本氏はこの作品へ記した。 続きがさらに楽しみです。

2015/01/29

ジェンダー

主人公は大阪でやり直す事し少しずつ仕事を始めていくけれど思いつくままに飽きっぽいのはどうかと思う。ただここまで子供のことを思い生きて行くのなかなか出来ないと思う。むしろ今の時代でもなかなかいないと思う。ただ田舎から都会に出てきて子供をだしに弾けすぎているような気がします。ただ相変わらず面倒味が良いのは良いと思うけれど息子に悪影響がすごい気がします。そういう意味では父親としての良い面と悪い面を両方持ち合わせているけれどそういったのも悪くないような気もします。ただ結末が想像つかないです。

2014/08/07

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