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流転の海 第6部 慈雨の音 (新潮文庫)

流転の海 第6部 慈雨の音 (新潮文庫)

流転の海 第6部 慈雨の音 (新潮文庫)

作家
宮本輝
出版社
新潮社
発売日
2014-02-28
ISBN
9784101307558
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流転の海 第6部 慈雨の音 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

正直、中だるみもあった、それでもやはりところどころ、ちゃんと見せ場を作る手法はさすが。そして今回ほど視覚的に読ませる巻もなかろう。鉄橋の上から散骨する熊吾ら家族、わが子のようにいつくしんだ鳩を同じく鉄橋から手放す伸仁。その情景を思うだけで、胸がキューンとなる。年齢とともに勢いを失くしていく熊吾が気になるが、その分、伸仁の成長ぶりに目を見張ることになる。手元にある紙本はここまで。以降をKindleで読むか、それとも帰国まで待つか?それが大問題だ。

2019/02/09

takaichiro

流転の海シリーズ第6段。時は昭和34年。日本は皇太子(現代の今上天皇)ご成婚、日米安保、そして東京オリンピックに湧き返る。中学生になった伸仁はいくつかの別れを経験する。育ての親叔母ヨネの逝去、大事に育てた伝書鳩の雛を鉄橋から大空へ返すこと、そして蘭月ビルの住人の北朝鮮への帰国。様々な生・死の形に直接触れた経験から少しずつ大人になっていく息子。一方、父の熊吾は相変わらず大酒を飲み、糖尿病が悪化していく。いつの時代にも繰り返される男親子の競争意識と、息子の成長を自分に照らし喜ぶ父親心。物語はいよいよ後半へ。

2019/09/24

ジェンダー

ようやく少し生活が落ち着いてきたかなぁっていう中での生活の中で近しい人の死や息子の成長!主人公は亭主関白であるけれど根は優しいし面倒見はある人ではあるけれど報われないことの方が多い気がする!その中で奥さんも苦労しながら時には愚痴を言ったりその中での旦那さんを支えて時にはいろんな人に助けられの持ちつ持たれつの関係は良いなぁ!って思いつつ今の時代そういった事が少ない気がする!一気に読むのがもったいないし続編もゆっくり読んでいろんなことを学べたらと思ってます!

2023/04/22

chikara

「満月の道」を読む為に「流転の海」から読み始めやっとたどり着きました。しかし、読むのが勿体ない。 深く読み取れているだろうか?『秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず』これが感想。 再読が必要です。素晴らしい人間模様に学ぶべき事柄が多いです!

2015/02/26

reo

この昭和三十四年から十年後、昭和四十四五年頃、僕は阪神電車で通勤をしており、福島の開かずの踏切とか、熊吾が土手鍋屋「牛ちゃん」の大将と一緒に帰った浄正橋から出入橋、福島西通りなど懐かしい地名が登場してきて嬉しい。当時阪神百貨店の一階にOBCのサテライトスタジオがあり、当時若手のバリバリの桜井一枝などが出演していた。そしてここに出て来る阪神裏はこのとおりで、素人は入っいて行けなかった。今の丸ビル、大阪第一ホテル辺りかな。ということで案外アッサリ海老原太一が死んでもた…。この頃からモータリゼーションの波が!

2021/12/03

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