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聚楽―太閤の錬金窟(グロッタ) (新潮文庫)

聚楽―太閤の錬金窟(グロッタ) (新潮文庫)

聚楽―太閤の錬金窟(グロッタ) (新潮文庫)

作家
宇月原晴明
出版社
新潮社
発売日
0000-00-00
ISBN
9784101309323
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聚楽―太閤の錬金窟(グロッタ) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

『きれいは きたない きたないは きれい』マクベス引用したくなる。血生臭いのに美しく、耽美さえ感じるのにグロテスク。半村良さん・山田風太郎さん・夢枕獏さんの伝奇小説好きの血が騒ぐ。信長、お市。秀吉、家康。ジャンヌ・ダルクと青髭ジル。そして殺生関白秀次。歴史小説ではお馴染みの名前なのに、グノーシス異端。金窟(グロッタ)極楽(ぱらいそ)地獄(いんへるの)悪魔(ディアボロ)と、ルビ自体が私には大好物。『信長 あるいは〜』未読なので必ず読みます。圧倒的な主要参考文献の数・凄さ。それを基に創りあげる異端世界。→続く

2010/12/23

藤月はな(灯れ松明の火)

「殺生関白」と称された秀次の出生の秘密に手に汗を握りました。日輪=信長の天下を掠め取ったとされた「猿」こと秀吉の求めたものは生きている間は手に入れられない報われなさと信長と秀吉と家康の関係性(特に家康と秀吉の関係性)に胸が締め付けられます。聖書、ジル・ド・レとジャンヌ・ダルクの関係性、青髭公、錬金術と異端、ホムンクルス、拷問器具である鉄の処女、忍法、「占星術殺人事件」めいた美女の一部を用いた完全ある女体の再生、件の予言、博物学などの薀蓄が美味。作者の作品を読んで限りなく、魅了されてしまった本になりました。

2013/05/03

KAZOO

秀次については様々な小説が書かれていますが、この作者も自分の持っている知識を総動員しての力の入れようで書かれています。確かに神州纐纈城のイメージを髣髴させるところもありました。私はこのような伝奇小説は嫌いではないのでのめりこむ傾向があるのでこの作者のほかの作品にも期待したいと思います。

2014/05/08

木賊

デビュー作の続編。伴天連の錬金術師と手を組んだ豊臣秀次と、それを止めようとする秀吉。日本史にキリスト教史、錬金術、グノーシス異端といった要素を取り込んで再構築した伝奇小説で、相変わらず耽美で狂おしい世界観に圧倒される。加えて今作では、信長亡き後の秀吉・家康の空虚や、死の間際の秀吉の哀しさ等、人間描写が印象的。曾呂利、平六、ガーゴ等の存在も良かった。

2015/07/11

朱音

こってりと読み応えのある伝奇小説で、帯の国枝史郎氏もだが半村良氏を髣髴とさせる良品。錬金術・異端の宗教を柱に、美貌の男女や異能の者をちりばめそれでいてエンタメに仕上がっている。いや~、実に好み。少々グロ&スプラッタな描写はあるけれど。想像してごらんなさい、闇の中に仄かに浮かぶ白い肌、蒼く輝く瞳、流れる紅、そして黄金の輝きを。

2010/10/09

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