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サヴァイヴ (新潮文庫)

サヴァイヴ (新潮文庫)

サヴァイヴ (新潮文庫)

作家
近藤史恵
出版社
新潮社
発売日
2014-05-28
ISBN
9784101312637
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あらすじ

団体戦略が勝敗を決する自転車ロードレースにおいて、協調性ゼロの天才ルーキー石尾。ベテラン赤城は彼の才能に嫉妬しながらも、一度は諦めたヨーロッパ進出の夢を彼に託した。その時、石尾が漕ぎ出した前代未聞の戦略とは──(「プロトンの中の孤独」)。エースの孤独、アシストの犠牲、ドーピングと故障への恐怖。『サクリファイス』シリーズに秘められた感涙必至の全六編。

サヴァイヴ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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あすなろ

ただ孤独に貪欲にレースを走るーそんな石尾等を、サヴァイヴシリーズの時間軸を、様々に描く。もちろん、本シリーズの主人公である白石の最終章も良かった。リスボンの情景と彼の心情のミックス加減が印象的。それに加え、岩尾の描き方はその上を行く。彼を淡々とかつ秘めたる情熱を固い殻で描く近藤氏の筆致は三作目である本シリーズをまた更なる深みへと誘ってくれた。四作目にも誘われているので、またこの世界に浸ろう。

2015/06/30

ううち

サクリファイス、エデンを読んだのがだいぶ前だったので繋がりが分からなくなっていたけどやっぱりこのシリーズは面白い。アスリート精神のギリギリな所にゾクゾクする。 マイナースポーツだから、知名度を上げるためなら八百長でも!というのはどうかと思うけど、そんなやり方でもメジャーになれば選手たちがもっと楽になることもあるというのが何とも言い難い気持ちにさせられる。サクリファイスとエデンを再読しなくては。

2018/04/16

佐々陽太朗(K.Tsubota)

前二作『サクリファイス』『エデン』の外伝としての六つの短編。ロードレースはエースを勝たせるために他のチームメイト全員がアシストにまわるという駆け引きのゲームという点で、レースそのものがミステリですね。全員の思いを受けとめて責任を引き受けるエースもかっこいいが、自分の名前は残らなくともエースの勝利に貢献できるなら本望というメンタリティーが限りなくかっこいい。まるで『葉隠』記された「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」ではないか。ロードレースには「武士道」に通じる精神がある。

2014/06/07

タカユキ

「サクリファイス」シリーズの3作目。続編というよりスピンオフ。孤高のエースだった石尾と彼の理解者である赤城。そしてヨーロッパで活躍するようになったチカ。それぞれの苦悩や孤独。それでもタイトル通りに生き残る為に必死に自転車をこぎ続け希望を掴もうとする。特に赤城と石尾の物語には未来を知ってるだけに切なさが募る!サクリファイスの時とは違う石尾の人間らしい面や赤城の石尾への複雑な感情。そして二人の信頼関係が分かる。二人の約束事、果たされて欲しかった!泣けてしまう。登場人物と一緒に心も消耗するけど爽快感が味わえた!

2016/07/24

greenish 🌿

(単行本で読了)他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。『サクリファイス』『エデン』に続くスピンオフ ---前2作の疾走感とは対照的な、銀輪に全てを賭ける男たちの陰を描いた作品。起伏に富んだレースコースのように待ち受ける数々の至難。フィンランド神話で言うところの巨人の神様・老ビブネンの腹に飲み込まれたとしても生き延び、時が来たら脱出を図る。そんな男たちの精神性に胸が震えます。赤木・石尾の葛藤と献身、白石の新境地。彼らの来し方と行く末に触れ、続巻への期待大。

2014/11/16

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