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廃疾かかえて (新潮文庫)

廃疾かかえて (新潮文庫)

廃疾かかえて (新潮文庫)

作家
西村賢太
出版社
新潮社
発売日
2011-04-26
ISBN
9784101312828
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廃疾かかえて (新潮文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

芥川賞作家の代表シリーズ「秋恵」ものの白眉と書いてあったので、読んだが…はっきりいって何がよいのかわからない。恋人をいたぶりつづける男の歪んだ日常を描いているのだろうが、私にはついていけなかった。

2011/06/26

抹茶モナカ

北町貫多の破天荒なところが読んでいるうちに気持ち良くなって、「よし、それで良いんだ。」と思ってしまう不思議さ。自分が抑えているような突き抜けた行動を、代わりに実践してくれているような。それでいて、私小説なのだから凄い。文章は品位を保ちつつ、くだけた言葉も使用していて、それが文体になっているのも、面白い。自堕落な行いが繰り返されながらも、破綻しない貫多の根っこの強さが羨ましく。

2017/01/02

現在葬送のフリーレンのコスプレ中・寺「葬送のフリーレンて何や!」

お馴染み秋恵ちゃんシリーズ。表題作と2本目はちょっと切ないが、3本目『膿汁の流れ』は快作。途中で貫多が祖母を恋うるシーンはちょっとグッと来たが、その後の駄目振りの快進撃!。そしてあわやまたDVかと思いきや、翻す見事なオチ(笑)。西村賢太、やっぱりすごい才能だなあ。

2012/01/21

メタボン

☆☆☆☆ 秋恵に向かってほき捨てられる罵詈雑言の数々。言ってる内容は酷いのに、何故か爽快感を感じるのは、私も貫太と同じように嗜虐性の快感を求めている?危篤の祖母のところへ向かう秋恵の居ぬ間に、渡されたキャッシュカードの残高12万円を風俗で使いきる貫太。どの作品も貫太の駄目さ加減が極まるワンパターンなのだが、面白くてやめられない中毒性があると思う。

2022/08/19

空猫

同棲している男女…貫多と秋恵の話。生計は彼女のパート。「小説家じゃない。私小説家だ。」の男はほぼ収入も無しのヒモ同然な上、暴力までふるう、クズっぷり。師と仰ぐ作家のためには金も労力も惜しまない。自分の食欲と性欲にも、嫉妬や僻みにも、自分の気持ちだけには真っ直ぐだ。潔い程。そして野垂れ死に。最高の人生じゃぁありませんか。

2023/01/13

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