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夏の庭―The Friends (新潮文庫)

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

作家
湯本香樹実
出版社
新潮社
発売日
1994-03-01
ISBN
9784101315119
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夏の庭―The Friends (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

過ぎ去った遠い、あの夏休みを思い出すような物語。男の子たちにとって、小学校6年生の夏休みは、特別なものであるのかもしれない。それ以前と、それ以降とは画然と違っているからだ。この物語に描かれた3人の少年たちにとっては、それがとりわけ大きな転換点になったのだった。ロマネスクな経験をしたわけでも、冒険に乗り出したりしたわけでもない。たった一人の老人に邂逅しただけである。しかし、そこから物語は死の問題、老いの問題、核家族の問題などと展開してゆく。いっぱいに開かれた感受性。青春の前の一瞬にだけ持ち得るのがそれだ。

2014/12/25

HIRO1970

⭐️⭐️⭐️子供の本棚から借りました。中1の時の課題図書だった様です。実に爽やかなお話で表面的には人畜無害な感じのお話ですが、少年時代にしか出逢えないようなトワイライトゾーン『黄昏時』みたいな得難い時空間を感じる事が出来るなかなか深い作品で特に心がガサガサしてきた若い方々にオススメ出来る作品だと思います。たまにはピュアな気持ちになるのも良いもんです。

2014/12/09

yoshida

初夏に入り小六の木山、河辺、山下の三人は、ひっそりと暮らすお爺さんの観察を始める。動機は人の死の瞬間が見たいため。気がつけば彼らはお爺さんと仲良くなる。少年達のお爺さんとの一夏の交流での成長。捨て鉢に感じたお爺さんの生活も少年達との交流により、改善される。雑草を抜いたお爺さんの庭にコスモスを植える。スイカと花火に夏の日を思い出す。友人が侮辱された時に立ち向かう勇気。貴重な夏の日が過ぎて行く。唐突に訪れるお爺さんの死。そして旅立ち。素敵な言葉がある。中学生位で読むと未来への考えに良い影響があると思う良書。

2016/06/12

おじいさんは最期に3人の少年と出会って人生輝いたでしょうね。 最初の目的はどうあれおじいさんと心を通わせていくうちに3人が自分なりに死について考え成長していく姿がよかった。コスモスを庭に蒔くシーンも素敵です。私も10年前に祖父が亡くなった時に少なからず3人のような気持ちになっていたと思います。あの世にも知り合いがいるって心強い、私もそう思って頑張っていこうと思えました。

2013/01/14

優愛

一緒に洗濯ロープを貼って、大きな西瓜を皆で食べて、暑い中草取りをした。他愛ない話をしてたくさんの時間を共に過ごして。ねぇ、おじいさん。起きて。僕達はここにいるよ。どうして目を開けてくれないの――?まだまだ話したい事がたくさんあった。約束された"明日"が僕達人間にはない事、そんな事始めから分かっていたはずだったのに。その存在が当たり前になっていたから今涙は溢れて止まらないんだね。死体が見たかったんじゃない。僕達はきっとこんな想いを探してた。温かな涙を知った夏を頬に焼き付けて君達が素敵な大人になれますように。

2015/07/16

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