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おいしい日常 (新潮文庫)

おいしい日常 (新潮文庫)

おいしい日常 (新潮文庫)

作家
平松洋子
出版社
新潮社
発売日
2007-04-25
ISBN
9784101316512
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おいしい日常 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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おくちゃん🌸柳緑花紅

一冊丸ごとよだれもの♪うちの「おいしい」・私の調味料・「おいしい」を探してそして巻末対談、みんな美味しそう!!特に興味深いのは調味料。これを変えるとまるで別物になるのを体験している。お料理の写真やレシピも載っていて全部作ってみたい。原了郭の黒七味を使ってスパゲティを先ず!紹興酒、いつも日本酒で代用していたけどやっぱり買おう!美味しい日常に憧れる!!

2015/04/06

カナン

日本の別称のひとつは「豊葦原之千秋長五百秋之水穂国」。美味しいものに溢れた国。美味しいものに敏感な国。鉄瓶で沸かした湯の甘さ、炊き立てのご飯のまろやかな白、まあるく尖りの無い玉露の風味、生きた土の息遣いを感じる根菜の力強さ、ことことことこと、子守唄のような音を立てて煮込んだ極上のスープ。手間暇を惜しまず食を楽しむ著者の生活は、とても正しくしゃっきりと背筋が伸びていて羨ましい。でもちょっとだけ、最先端の技術も認めてあげて欲しい。失われつつある味を守ろうとしている現代人の努力や愛情は、昔と同じだと思うのです。

2015/02/16

yumiha

空腹のときに読んではいけませぬ。おいしそうなものを実に的確に描写されておりますゆえ。そして、著者の食へのこだわりがぎっしり。なんせご飯を炊く釜が5種類もあり、うっとこのタ〇ガー炊飯器など味気ないものはござらんのですわ。調味料の章には23種類を紹介されており、ひとたらしすれば劇的に味も風味もUPするそうな。少々高くても使ってみたい…と思ったけれど、同居息子は肉類ガッツリ&飯ガシガシちゅうタイプだから、微妙な味わいなんか気にもかけへんやろ。無駄。せめて紹介されていた和菓子の栗きんとんを一度賞味してみまひょ。

2024/01/25

ユメ

平松洋子さんのエッセイを読むと、翌日台所に立つときの気分がしゃきっとする。私には、まだ自信を持って「私の食卓」と言える味がない。「カット・アンド・カムアゲイン」という言葉を胸に留めて、「私の食卓」を見つけにいこう。生きるためにいただく命を、感謝をこめて「美味しい」と思えるような料理を作ろう。調味料をうまく使って。単なる料理のレポートではなく、それを作る人への敬意が伝わる温度のある平松さんの文章に改めて感銘を受ける。世界ではいくらでも私の食べたことのない味が待っているのだと思ったら、心が愉悦で満ちた。

2017/05/29

クプクプ

面白かったです。平松洋子さんは西荻窪出身だそうで、雰囲気が出ていました。料理エッセイで特に「わたしの調味料」に出てくる世界各地の調味料に心が躍りました。黒七味、ごま油、XO醬(じゃん)、氷砂糖などなど。著者の料理で使う調味料の生かし方、調味料のルーツが書かれていてよかったです。著者は池波正太郎の影響を受けているようです。しかし、私はこの本が北杜夫や川上弘美さんのエッセイのように普段、本を読まない層に読書を普及させる最初の一冊に最適だと思いました。

2019/07/03

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