湖畔の愛 (新潮文庫)
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ダ・ヴィンチニュース編集部メンバーが、“イマ”読んでほしい本を月にひとり1冊おすすめする新企画「今月の推し本」。 良本をみなさんと分かち合いたい! という、熱量の高いブックレビューをお届けします。
風化以前に現実さえ知らない3.11の福島『家族写真 3.11原発事故と忘れられた津波』(笠井千晶/小学館) 『家族写真 3.11原発事故と忘れられた津波』(笠井千晶/小学館) 2011年3月11日から早くも10年が経とうとしている。当時、実家の茨城から通勤していた私は、会社で夜が明けるのを待った。報道される悲惨な光景が現実のものとは思えなくてただただ茫然としていた。ここ一年でいえば、『典座 -TENZO-』『Fukushima 50』『浅田家!』と3.11に関する作品に触れ、立場が異なる被災者の感情に触れたつもりでいた。もちろん当事者ではない私が軽々しく理解できたなんていうことは到底不可能だが、毎回胸が張り裂けそうになった。『家族写真 3.11原発事故と忘れられた津波』は、福島第一原発から近く、集落の7割が津波被害を受けた南相馬市萱浜地区で暮らすあ…
2021/2/26
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湖畔の愛 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ふう
なんてロマンティックなタイトル。なのに帯には大きく「アホだらけ。」とあります。どれだけアホなのか期待して読み始めたのですが、「笑い死に寸前」とはなりませんでした。むしろ反対に、何とピッタリの言葉のチョイス、そして胸にささる真理、と感心してしまいました。ただ、難解なストーリーでも表現でもないのに読むのに時間がかかってしまいました。アホなのはわたしの方?
2021/01/21
HANA
湖畔のホテルに集う客たち。ただその全員が奇人変人で…。町田康の短編らしく全体的に笑いに包まれている。ただこれまで読んだ町田作品が全体的に自意識を持て余した人間が醸し出す痛々しさからなる笑いだったのに対して、本作は解説にもあるように吉本的な笑いになっている。その為吉本的なものが持つ、これまでとは違うベクトルの痛々しさが全編に溢れていて読むのがきつい。吉本的な笑いがきらいなわけじゃないけど、大上段からこうもベタな物を振り下ろされると読んでる方も反応に困るというか。今までとは勝手が違う方向にいったのかなあ。
2021/02/25
H!deking
最近時代ものばかりだったので久しぶりのマーチダ先生の現代小説でございますね。そうそうこれこれって感じ。腹抱えるほどではないもののクスクス笑いました。
2024/02/06
Shoji
このリズム感、アホさ加減、乱痴気ぶり、気怠さ、でもストーリーがあって楽しめる内容。まるっきり、吉本新喜劇やんか。しかも、ひと昔前の。と思ってたら、解説にもそう書いてた。エンタメです。適当に読んで適当に楽しんで、平和を堪能しましょ。
2021/01/20
ワニニ
自分がもっと読書家で、物知りで、抽斗の多い人間だったら、うまく言えるのだろうか?否、それは無意味? 町田康の途轍もない感性に感嘆しつつ、芝居か映画か演芸か…観ている感覚でどんどん引き込まれ、挙句登場人物として舞台にまで上がってしまうのに、その凄まじさから一歩引いてしまう自分は馬鹿なのか。はちゃめちゃで重厚な破壊力。パンクでアホに付いていくのは、ハマるんだけれど、なかなか疲れる。歳取っただけか(笑)
2021/03/14
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