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ため息の時間 (新潮文庫)

ため息の時間 (新潮文庫)

ため息の時間 (新潮文庫)

作家
唯川恵
出版社
新潮社
発売日
2004-06-27
ISBN
9784101334271
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「人妻と少女の同性愛」「燃えるような不倫関係」小説の美しいベッドシーンまとめ

 小説に登場するベッドシーンは、グロテスクに性を炙り出したものから、爽やかな切り口でえぐみをまったく感じさせないものまで、実に多種多様だ。本稿ではそんな中から、素直に「美しい」と感じるベッドシーンを5つご紹介したい。

このまとめ記事の目次 ・ため息の時間 ・失楽園 ・さよなら、ニルヴァーナ ・卍 ・ボクたちはみんな大人になれなかった

■蘭の花は、美しく官能的…まるで女性の身体のよう

『ため息の時間』(唯川恵/新潮社)

『ため息の時間』(唯川恵/新潮社)は恋をせずにいられない男女のための短編集。「夜の匂」は、付き合いたての男女を描いている。

長いキスの後、井沢は右手で幹子の両手首を掴み、頭の上へと持ち上げた。それから脇の下に顔を突っ込み、舌を這わせた。かすかにあの蘭に似た甘酸っぱく、生々しい匂いがした。

 蘭という花の、美しさとグロさを併せ持った様を、女性と結びつける描写が印象的だ。この話は途中から彼女(幹子)の親友が介入してきて予想外の結末を迎えるので、ぜひそこもチェックしてほしい。

■燃えるような禁断の愛は、切なく、美しい

『失楽園』(渡辺淳一/講談社)

2018/6/30

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ため息の時間 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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扉のこちら側

2016年242冊め。裏切り、裏切られる男と女の話。寂しがる女と、悔しがる男というあとがきに書かれている言葉にはっとさせられる。「口紅」と「濡れ羽色」が印象に残る。

2016/04/09

七色一味

読破。男性目線の短篇集。「終の季節」は良かった。男はこずるく、女はこざかしい。各編とも、読み終わった後、思わずため息をついてしまう。ただ、そのため息の意味は、各編それぞれ…。

2013/08/03

いやぁ、胸糞悪い男が多いなぁ。でもちょっとほっこりするのやホラーなど色々な要素が入っていて楽しめました。

2016/10/27

もぐたん

灰色の重いため息しかない9篇、と思いきや、ラスト1篇は毛色が違ってぐっとくるものの、後味悪いのについ読んでしまうという路線を貫いてほしかった。妻や恋人に対する困惑や後悔が男性目線で語られることで、女性の強さ、狡さ、したたかさをより鮮明に炙り出し、メリハリのある展開でしっかりと読ませてくれる。このスタイルは男と女の果てし無い隔たりを際立たせて面白い。作者の思惑通り心を動かされた作品。★★★★☆

2020/12/16

ユウユウ

初読ではないはずですが、だいぶ内容を忘れていました。短編集で読みやすいです。男女の恋愛を描かせたらやはりうまいですね。

2015/05/30

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