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きらきらひかる (新潮文庫)

きらきらひかる (新潮文庫)

きらきらひかる (新潮文庫)

作家
江國香織
出版社
新潮社
発売日
1994-05-30
ISBN
9784101339115
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きらきらひかる (新潮文庫) / 感想・レビュー

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kishikan

江國さん初読み。前から気になっていた作家さん。この度、縁あってこのきらきらひかるにたどり着きました。1985年に詩で文壇デビューその後童話、89年に小説ということなので、92年のこの作品は彼女の初期の頃のものですね。作者あとがきでは、「ごく基本的な恋愛小説を書こうと思いました」とあるけど、でもなんといっても、ホモの夫とアル中の妻、そして夫のホモ相手、という登場人物の変わり種の恋愛小説。ただし、この不思議な愛の形がとても温かみがあって、時にはちょっと切なくて、でも思いやりに満ちた愛なんですよ。心を打つ作品!

2013/10/30

ちょろんこ*勉強のため休止中

再読。江國香織の描く主人公達は周りの世界から既に完全に切り離されている、又は切り離していこうとしているように思える。アル中の妻、ホモの夫、その若い恋人。3人ともある程度は自己受容している。互いが居心地よくいられるような3人の世界を築いていく方法。在り方の模索。とにかく小道具の使い方がいい。浴槽の金魚、エビアン、毎夜シ-ツにかけるアイロン、薄い月、紅茶を好む観葉植物、そしてコ-ラの匂いのする背中・・・・一つ一つがその場の空気感、人物達の性質を端的に表している。短い物語が立体的に感じられ、すっと世界に浸れた。

2014/11/24

おかむー

「特殊だけどステキなラブストーリー」という評価のようなので、あまりに穿ち過ぎな解釈だろうとお断りしたうえで俺はこの作品のどこからも愛を見つけられない。多くを求めない求められたくないふりで血を吐くように何かを渇望し続ける笑子と、優しさを装い何も与えない、求めることもないカラッポな睦月。必死になって守る居心地のよい閉じた世界も、一旦解決したように見えるが所詮は一時凌ぎでしかなく、彼らの未来に光があるとはとても思えなかった。辛口な感想にはなったけれど嫌いではないですよ。『もうすこしです』

2014/02/23

kaizen@名古屋de朝活読書会

睦月は内科医。 あとがきに、「たくさんの向こう見ずな人々に、この本を」とある。また、 入沢康夫の詩「キラキラヒカル」から標題を、章の題目「星をまくひと」はある絵画の題、「眠れる者と見守る者」シメオンソロモンの絵の題から「無断借用」とのこと。著作権が切れているものは連絡のしようが無い。

2013/05/01

扉のこちら側

2016年438冊め。はじめは笑子の性格がどうにも苦手だったのだが、最後のプレゼントの頃にはなんだか憎めなくなっていく。恋愛小説であるけれど、「そばにいて、自分のわがままを叶えてくれて、でも一人にしてほしいときはそっとしておいてくれる」、女性の願望を満たす存在を、睦月と紺に投影しているようだと思う。

2016/06/19

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