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源氏物語九つの変奏 (新潮文庫)

源氏物語九つの変奏 (新潮文庫)

源氏物語九つの変奏 (新潮文庫)

作家
江國香織
金原ひとみ
町田康
松浦理英子
桐野夏生
島田雅彦
小池昌代
角田光代
日和 聡子
出版社
新潮社
発売日
2011-04-26
ISBN
9784101339627
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源氏物語九つの変奏 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

源氏物語を下敷きに、九人の作家さんが自由に編んだ九つの章。原作に忠実にと頑張ったのだろうな、という方もいれば、アレンジ強めで、あれ?現代の普通の話に「光」って名前つけただけ?みたいな作品もあったり。原作の匂い立つ感じはそのままに「マ・シェリ」とか使っちゃう江國香織さんの「夕顔」、大胆に現代風の言葉を使いながら原作を壊してない流石の町田さんの「末摘花」、和歌の現代訳が美しすぎる小池昌代さんの「浮舟」がすごくよかった。この3人の源氏物語全訳があれば読みたいなぁ。源氏物語初心者の入口にはとてもよかったです。

2019/08/01

佐島楓

角田さんの紫の上が色っぽくて好きすぎる。そう、そう、おんなは生まれながらにしておんななのだよ……!

2018/05/29

まつこ

秋=月=光=源氏!ということで読んでみました(結構無理あり)。そのまま訳語で書かれているものもあれば、かなり崩したものもありました。どちらかといえば崩したものの方が作家さんの味が出てて好きでした。挙げれば、まず角田光代さんの『若紫』は高校の頃授業で習ったこともあり入りやすいのと、話の世界が面白かったです。金原ひとみさんの『葵』や町田康さんの『末摘花』は崩れ方少し違いますがどちらもそれが良いです。桐野夏生さんの『柏木』と江國香織さんの『夕顔』は恋焦がれる感情の表現が好きです。各々違えど、源氏の魅力は不変。

2014/09/08

あつひめ

古典に近いものもあれば、アレンジされて別物のように感じられる作品もある。本来の登場人物たちの心の声を聞いたような気になったり。楽しみかたは幾重にも広がった気分。いつの時代でも受け入れられそうな内容の源氏物語だけど、プレイボーイぶりに満腹状態になりそうになることも。小池さんの浮舟で、源氏タイムを満喫する「わたし」の不思議な体験のような展開がとても心を引き付けられた。ラストがスッと心を現実に戻してくれるところが小池さんの腕を感じさせる。あとに引きずらないところが気に入った。

2020/03/29

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

夕顔の江國香織さんらしさ。みずみずしさ。町田康さんの末摘花、大阪弁、ほなどないせい言うねん、そこいらのいきった兄ちゃんなど。頭の中将のストーカーっぽいキャラクターだとか、町田節に笑わせてもらいました。趣向がおもしろかったのが、桐野夏生さんと小池昌代さん。桐野さんの柏木は、流石。幼稚で頼りないと思われていた出家した女三の宮が昔がたりをするという話。源氏は完全にモラハラ夫。小池さんの浮舟は、現代の中年女が源氏物語の浮舟の世界に迷いこんでしまう夢うつつの話。金原さんと角田さんの現代版はいただけなかった。

2015/07/02

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