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他者という病 (新潮文庫)

他者という病 (新潮文庫)

他者という病 (新潮文庫)

作家
中村うさぎ
出版社
新潮社
発売日
2018-02-28
ISBN
9784101341750
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長い期間での外出自粛が求められて、お家で過ごす時間が増えた人も多いのではないでしょうか。こんなときこそ、読書をして人生を豊かに広げましょう。月平均300冊読む佐藤優氏が一生ものの読書法を伝授。これまでの書評をまとめた1冊から厳選してご紹介します。

『本は3冊同時に読みなさい』(佐藤優/マガジンハウス)

 読書によって代理経験を積むことができると「はじめに」に書きましたが、この章では特に、自分が経験し得ない世界を垣間見ることで人間理解が深まる本を挙げます。  臨死体験、発達障害、依存症など、自分が経験しないことを、体験者もしくは臨床医から学ぶことができます。私は高校一年の時に東欧・ロシアを一人旅しましたが、もしあの時旅に出ていなければ、私自身、ゲーム依存に陥っていた可能性を否めません。ひょっとすると自分もその立場になっていたかもしれない、そうした可能性を読書で感じることによって他者理解を進めることができます。  最近では古谷経衡さんが『毒親と絶縁する』(集英社新書)を出しました。これは教育虐待の話です。今、大学で教え子と話していても半数くらいが教育の過…

2021/2/7

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他者という病 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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あつこんぐ

『愛という病』を読んで心肺停止のことに触れていたので気になって購入。不幸な自分に酔って、悪い方にテンションが上がってるかなという印象。美保純さんを名指しで攻撃しているとこが1番面白かったと思う私も性格が悪いですね。なんだかんだ言って頭が良いから色々考えるのでしょうか。自分からこんなに傷つきにいかなくてもいいのにと思いながらもついつい読んでしまう。でも、自分の娘がこんなだと困るなぁ。

2018/10/28

reading

壮絶な話だった。ところどころ哲学的な内容になっていて、筆者の聡明さを感じた。言動が誤解されている部分があり、他者との付き合い方の難しさが伝わってくる。彼女の考えには共感できるところがあり、非常に興味深く読むことができた。

2018/07/03

JKD

精神不安定な状況下で書き綴ったハイテンションの自己表現が痛烈。自分の発する言葉を定義付けるためにあらゆる理屈を並べ立てて自己主張する姿勢が印象的でした。それもこれも臨死体験を経験したからこその表現力なのでしょう。

2018/03/24

ぶり

「あのまま死んでいればよかった」と始まるエッセイは、原因不明の病で死にかけ、体が不自由になり仕事も失った著者の、不安や絶望が赤裸々に語られていました。 単行本のあとがきと文庫本のあとがきで時間が経過するとともに、かつてのユーモアと生命力あふれる著者が戻ってきてるようでとても嬉しく感じました。

2019/07/26

ずぅ

原因不明の難病で三度死にかけたわたし。極限状態で書いた本が、この本。 書く文章にこんなに魂を込めた作家さんいないんじゃないかと思うくらい、文章に重厚さと緊張感があった。ほかの著書よりももっと、重みがある。おちゃらけた部分は少しも感じなかった。242頁、すべて全力投球。全力投球すぎて這いつくばっているような、荒い息づかいまでもが聞こえてくるような本でした。

2019/01/07

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