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南冥の雫 満州国演義八 (新潮文庫)

南冥の雫 満州国演義八 (新潮文庫)

南冥の雫 満州国演義八 (新潮文庫)

作家
船戸与一
出版社
新潮社
発売日
2016-06-26
ISBN
9784101343273
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ジャンル

南冥の雫 満州国演義八 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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カムイ

演義も八巻まで来た。今回はインパール作戦、愚策の極みであって軍上層部の無能振りを露呈した。ノモンハンでの辻政信をなんのとがめもなしで指揮をとるのは❗️終戦まではあと少し、それにしても次郎の死は…😓緑林の徒で馬賊として活躍してた時が華々しいかった。

2022/07/10

マムみかん(*感想は風まかせ*)

第8巻。 たった今読み終わって、魂が抜けました…(泣)。 ミッドウェー大敗から、どんどん大きくなっていく大日本帝国崩壊の跫音。 もう、満州国の浪漫どころではありません。 そして、地獄のようなインパール作戦へ。 「精神論で勝て」と言う無能な上層部に、顎が落ちます。目が点です。 辛すぎるけれど、次巻で結末を見届けねば~☆

2018/10/29

ヨーイチ

正直単調で投げ出したくなる時もあったが、あと一冊まで漕ぎ着けた。この巻では比較的小説らしいアクションがあるが、大河小説の終盤で狂言回しの兄弟達にもそれぞれの結末が近くなっているって事なのだろう。終盤のインパール作戦が面白い、というか酷いし救いがない。成吉思汗作戦を大真面目で陸大出のエリート達が立案、実行したかのと思うと集団的に発狂していたとしか思えな。余りの無茶さに忠義一徹の日本の兵隊も命令に背いて退却したという。牟田口とか辻の様な人達を選抜し昇進させたのも官僚制度の一面で似た人達は現在でもいるのだろう。

2017/02/17

kinnov

歴史を弄ばす、満州国の興亡を通して昭和前半の日本を描いてきた作者の目は、常に冷徹で客観的だった。しかし、南洋やインパールでの皇軍将校や施政者達の無能、無脳、愚劣、卑劣な行いが延々と重なるこの巻では、東条、牟田口その他すべての日本人の卑劣な罪が、強く告発されていく。この時代の特別な人間が愚かだったのではなく、会社や組織の中で今も常に存在している変わらぬ現実を考えさせられる。無頼を気取り無聊の徒であろうとした浪漫も、活劇の結果ではなく、無策の犠牲として虫葬され無数の白骨の一つにしかならない哀しみが心に痛い。

2017/02/08

ロデタ

狂気のインパール作戦。政府・軍上層部の無能ぶりが発揮されている。戦況の読めない愚劣な指揮官の下ではどういう作戦を決行しても勝てるわけがない。真実はどうだったのかわからないけど大きくは外してないだろうと思う。結末は残念でならない。

2021/12/11

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